最近何かと話題となった大勝軒。ラーメンファンにとっては内ゲバな揉め事はどうだってよく、ただおいしく食べられればそれで問題なし。
ちょっと前まで住んでいた鶯谷近くにある入谷 大勝軒。
ここはおいしい、間違いなく。最近はつけ汁が甘くてクドイ大勝軒が多いですが、入谷 大勝軒はあっさり味で食べやすく、麺とのバランスが素晴らしい。
つけ麺って、いつの頃から濃厚つけ汁が当たり前になっているけれど、そもそも中華麺のおいしさを一番に味わう食べ物なんだから、あんまりつけ汁が濃いと逆においしくないと思うんだけれど。
しかも濃厚だと、つけ汁が冷めるほどまずくなるし。やっぱり、ふさわしい濃さが再現されているから、昔の大勝軒の味は良かったわけで。それが、入谷 大勝軒はなかなかいい感じなのだ。
ということで、もりそばを初注文、700円。いつもはあつもりだけれど。
見た目はあつもりとなんらかわらない。まあ、麺が熱いか冷たいかだけの差なのだから、当たり前ですが。これを食べた日はうららかだったから、ついもりそばにしてしまったのだ。
麺をつけ汁にたっぷりと付けて、ズルズルッと豪快にいただく。麺の冷たいもりそばのほうが、麺の食感がよくて、この麺自体のうまさがよくわかるのだ、確かに。
かん水の風味は軽やかだから、いわゆる小麦の味がよくわかりますな。ただ、冷たい中華麺と動物系のダシがたっぷりと入ったつけ汁の相性は・・・・・・最初の数口はおいしいのだけれど、すぐにつけ汁が冷めて物足りなくなってしまった。
やはり、つけ麺はあつもりに限る・・・・・・これ、わたしの結論。
PR:つけ麺の歴史はここから始まった！ 東池袋大勝軒の特製もりそばは宅麺.comより
カウンターにあるラーメンダレを中太麺にたっぷりと、ドバッとかける。
つけ汁はわざと塩味を抑えてあるみたいだから、ラーメンダレをかけたほうが醤油の風味がキリリと効いて、味が締まって圧倒的においしくなる、と思うんだけれど。
前はつけ汁に入れていたけれど、麺に直接かけたほうが醤油が効く。食べ進めるにつれて、タレが麺に染み込んでいくからなのか、醤油が混ざり過ぎないのがいいからなのか。
その代わり、つけ汁には特製ラー油とコショウをたっぷりと追加。
入谷 大勝軒は甘さ控えめながらもやっぱりまだ甘い。そこでラー油やコショウを大量に加えて味変することで、ピリリとつけ汁が引き締まって最後まで飽きずに食べられる。
そしてこの店はつけ汁に入っている具が豪華でいい！ たっぷりと角切りチャーシューとメンマが入っているから、こういうところが大勝軒の気っ風の良さ。
最後のシメは、店員さんにお願いしてスープ割り。酢を加えて飲み干したら完食。
入谷 大勝軒はおいしい、本当に。ただ、やっぱりあつもりのほうが好み。
ごちそうさまでした。
