ラーメンはうまさだけじゃない。質より量だって大事なのだ。仕事で訪れた久里浜でそんなラーメン店に出会った。
逗子家 久里浜店である。
京急久里浜駅から徒歩3分ほど。店内は広く清潔、券売機制。確かランチ時はライス無料だったかな。テーブル調味料も充実している。
醤油ラーメン+ほうれん草、820円。
家系の並ラーメンのボリュームとしては最高レベル！
ほうれん草も有料トッピングをした甲斐ある量！
ライスも頼めば満腹必至！
まあ、家系ラーメンとしてのレベルは普通以下かな。店内でスープは炊いていないんじゃないかなあ。
ただね、ラーメンはうまさだけじゃなく、ボリュームも重要なわけで。逗子家はボリュームに針を振っていると思えば印象は悪くない。
お腹が極めて減っている時は逗子家も悪くない。
この日の仕事は横須賀市の久里浜。久里浜はだいぶ前に釣りで来たぐらいで、ラーメンの印象がなさすぎる。
でも駅前の立派なアーケード街を歩くと歴史ある趣の町中華があった。
元祖札幌や久里浜店である。
店内は年季が感じられるものの清潔感があり、いかにもおいしい一杯が出てきそうな雰囲気。
セットメニューが充実しているところをあえて「一番人気！」の文字につられてみて、横浜を代表するあの中華麺を注文した。
サンマーメン、770円。
冬の寒さを吹き飛ばす熱々の仕上がり！
餡は香りよく、野菜はシャキシャキで絶品！
麺は昔ながらにカンスイが香って懐かしい！
うまいですよ、元祖札幌や久里浜店のサンマーメン！ なんたって熱々だから、寒い日にもってこい。
スープのぬるいラーメン店が多くある中、昔から残っているお店というのは、熱いものはあくまで熱々で出す、という基本を絶対に外しませんな。
サンマーメンの肝である野菜餡は、野菜がシャッキリと炒められて最高の食感、高温で熱せられた油の香りも効き、ラーメンのトッピングとして最高のものでしょうこれは。
スープはスッキリ醤油味で、ちょっと甘めの野菜餡とのコントラストがハッキリとしているのがいい。どこででも食べられる味といえばそうだけれど、サンマーメンの場合は逆にそれが嬉しい。
麺は舌触りの良い微ウエーブ細麺。
カンスイの香りが効いていて、これはこれで昔ながらの味わいで懐かしうまい。昨今のラーメン業界における麺の進化は凄いけれど、こういう変わらない味というのもいいものである。
そして元祖札幌や久里浜店は麺量がなかなか多く、ボリュームがしっかりとあることも嬉しい限り。とはいえもう少し食べたくなり、半ライス150円も追加。
なんと半ライスには半割の味玉が付いてくるという太っ腹サービス！ 昔から愛されている店というのはそれだけの理由があるんですな、本当に。
ごちそうさまでした。久里浜に行ったら元祖札幌や久里浜店で決まり！
