家系ラーメンはやっぱり横浜が一番レベルが高い。当たり前だけれど。
さて家系の歴史に重要な足跡を残した店がいくつかある。
近藤家本店もそのひとつ。
今日び家系は様々な潮流があるけれど、近藤家のご主人は介一家出身。家系初期の味わいをそのまま残していると言われており、原型のおいしさが味わえる希少な店なのだ。
店内はカウンター十数席とテーブル席が少々、券売機制。テーブル調味料はニンニクや豆板醤などが最低限揃っている。
ラーメン+海苔増し+半ライス、950円。
黒々とした圧倒的迫力あるビジュアル!
海苔は香りが高く厚みもありラーメンに最適!
ラーメンは確かにオールドスクールな味わい!
やっぱりうまいですなあ、近藤家は。醤油のカエシも豚骨スープもチーユも、どれか一つが飛び抜けているということはなく、各要素が渾然一体となったおいしさ。横浜で昔からある家系の味ですな。
しかしノスタルジーなダサい味というわけではなく、間違いなくよく洗練されている。逆に今の直系の醤油のキレで勝負する一杯と比較しやすく、別ベクトルの最高峰の味といえるのではないか。
そこに黒々としていかにもおいしそうな板海苔がこれでもかと乗り、程よく磯の香りがスープに溶け込んで箸とレンゲを持つ手が止まらない。
さすがです。北山田という地味な地下鉄の駅にこれだけの名店が存在していることが奇跡。
ぜひ近藤家をお試しあれ!