山岡家のクサ旨な世界観にドップリとハマってしまっている。若い頃に食べていた家系ラーメンの味そのもので懐かしいのだ。
今回はとある目的で山岡家に来店。それは注文時に果たされ、以下のように言ってみればよい。
「硬め、濃い目、背脂で」とオーダーした。
醤油ラーメン中盛ランチ+背脂、860円。
丼に儚げに浮かぶ背脂！
確かに背脂は甘い！
もはや安定のクサ旨！
いやあ、うまいですよ。賛否両論ある店ですが、うまいですよ山岡家。少なくとも20年前の家系の味を知る横浜育ちにはたまらないおいしさ。
背脂をオーダーするとちょいと油量が多くなるけれど、その分旨さは倍増するかなと。
そして豚骨が濃いですから、豆板醤との相性が半端なく良く、酢を入れても負けない旨味。味変が楽しいのだ。
ちなみにこの後、ほうれん草を追加トッピング。ほうれん草もまたいいですな。山岡家の一杯にはとてもよく合う。
今回が三回目の山岡家、ひとつ気がついたことがある。臭気のきつい店舗ほどスープのクサ旨具合がより際立つ傾向にあるように思う。
臭い店舗ほどスープも臭く、病みつき度合いが増す・・・・・・ま、自分は程よいのが好みですけれども。
通常ラーメンに乗る青菜はほうれん草や小松菜、チンゲン菜、ニラ、青ネギ、珍しいところで春菊といったところ。
青菜は油と塩分が多いラーメンスープと相性がよく、特有の青臭さがある意味、清涼感のような爽やかさをラーメンに与えてくれる。
今回お邪魔したのは町田商店。チェーンでありながら、クオリティーの高い一杯を提供してくれる優良店。
家系ラーメンほうれん草増し、800円。
家系のほうれん草はなんだってこんなにうまいか！？
ほうれん草は家系の特長である醤油のキレ、豚骨のコク、鶏油の香りとよく合い、中太麺はもちろんのことご飯との相性が秀逸！
スープによく浸したほうれん草を飯の上に乗っけて、一気にかっ込むと・・・・・・法悦を感じる～。。。
最高の飯の友であります。
これまで家系ラーメンのトッピングといえば海苔ばかりであったけど、ほうれん草のおいしさもまた格別ですな。
ここのところはほうれん草ばかり追加でトッピングしている。栄養価も高いわけだし。
家系ラーメンを食べたら、ほうれん草を追加してみてはいかがでしょう。
車での営業中の昼時。
知っている場所なら決め打ちできるが、知らない場所は行き当たり勝負になってしまうのはしょうがない。
そんな状態で見えてきた、遠くからでもよく分かる赤い看板。
ラーメン山岡家である。
賛否両論ある店なのは知っている。なので今まで避けてきた。今回が初入店となる。
入店してまず驚いたのは充満する獣臭！ ツーンと花粉症の鼻に来た！ 噂通りとはいえ、ひるむ。
店舗で豚骨を炊いている何よりの証拠だけれど、これは半端ないって。いきなり洗礼を受けてしまった。
醤油ラーメン中盛セット、840円。
スープの第一印象はクサ旨だ！
懐かしい家系ラーメンの原風景！
そして豆板醤との相性の良さったら！
好き嫌いは確実に分かれるけれど、昨今の豚骨臭を抑えている家系にはないパンチ力がある。ここまで獣感を前面に出し、豚の旨味もクセも苦味も表現したラーメンは今や山岡家ぐらいか。
パンチ力があるゆえに、クセも塩気も強い豆板醤を入れると引き立つ。そうそう、昔ながらの家系豚骨はその力強さゆえに豆板醤を入れても味が変わらないもんだった。
山岡家のクサ旨の世界観・・・・・・悪くない。ただ店の臭さには閉口。ラーメンを食べ終わる頃には慣れたけど。
