世界陸上モスクワ・女子マラソン、福士加代子が3位、木崎良子が4位、野口みずきは棄権。
2013年8月10日、世界陸上モスクワ・女子マラソンで、福士加代子選手が3位、木崎良子選手が4位、野口みずき選手は惜しくも途中33kmで棄権しましたが、日本女子マラソンとしては最高ともいえる結果を残してくれました。
日本国内の大会ではなく、間違いなく世界最高峰のレースである世界陸上の舞台で取った3位と4位ですから、これは文句なく賞賛に値する素晴らしい記録だと思います。よく頑張った!
今回、目を見張ったのは福士、木崎、野口の3選手とも序盤から先頭集団に遅れをとることなく、グイグイとレースを飛ばしていました。
日本人選手はいままで、外国人選手、特にアフリカ勢のスピードについていけず、結局そのまま後半も盛り返せずにズルズルと負けてしまうことも多かったです。
しかし、モスクワでは、3選手全員が序盤から勝負を挑み、最高の結果を残してくれました。むしろ、1位2位の選手以外の外国人選手は予想を上回る猛暑にやられ、勝負することすらできないようでした。
わたしなりの見立てでは、単純ですが、福士選手も木崎選手も基礎体力がついたことで、福士選手はスピード、木崎選手は粘り、と持ち味を発揮することができたと思っています。技術と体力がピュッと合っている感じというか、これから全盛期に向かう力強さを感じました。実績が上回る選手が多数いるなか、あれだけの走りができたんだから、これは凄いことです。
さて、野口選手ですが、あれはもう、しょうがないです。勝つために攻めた結果の棄権ですから、力は出し切れなかったけども出し切った、といえるんじゃないでしょうか。
国の代表になり、世界陸上という晴れ舞台に帰ってきただけでも、野口選手を讃えたいと思います。きっとスポーツ紙などで「引退か!?」などと騒がれるとも思いますが、アスリートの引退は、他人に言われてするもんじゃないです。自分が納得いくまで彼女には走り続けてほしいですね。きっと負けず嫌いでしょうから、彼女ならまた、全盛期の力強い走りを見せてくれるんじゃないかと思います。ファンとして、これからも応援し続けます。
これで男子マラソンも楽しみになりましたね。単純なスピード勝負だとアフリカ勢とは勝負にならないですから、いかにレースをするか、非常に楽しみです。やっぱり注目は川内選手。得意の乱ペースでレースを掻き回してほしいですね。
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