古河名物 鮒の甘露煮with小海老

仕事の関係ですっかり釣りをしなくなりましたが、魚に対する情熱は失っていないつもり・・・ですが、最近は競馬に精を出す始末です。仕方ないですね、今は関東内陸部に住んでいますから。

さて日々の楽しみといえば、仕事で訪れた土地の名物をいただくこと。茨城県古河市に伺った際に購入したのがこちら。

湖沼産の鮒と小海老の甘露煮。

いやぁ~、いい味ですな。グッとくる甘さの中にならではの香りがあり、ほんのりとした苦味も感じる。それをクセと呼ぶか個性と呼ぶかは好き好きだけれど、日本酒と合わせて光るのだからやっぱり個性なんだと思う。

一方の小海老は、海産の海老よりもずっとスッキリとしているから、どんなお酒とも合うでしょう。こんなにおいしい小海老の珍味はそうそうないと思います。

ちなみに甘露煮に添えているのはいただき物のなめたけです。

湖沼産や川産の魚介類も海に負けず劣らずおいしい。知らない人は「泥臭い」「生臭い」というイメージを持っているようだけれど、自分からしたら海産の魚介類のほうがずっとクセが強い。

ずっと前に食べた長野県佐久市名産の佐久鯉は忘れられないおいしさでしたもの。


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琵琶湖で鮒の子付き、鮒鮨、ホンモロコの塩焼き、野鴨などを堪能

昨年は佐久鯉に感動(佐久鯉はうまかった! うま煮、塩焼きは究極の味!)したため、今年も淡水魚の美味しさを求めて琵琶湖まで行ってきました。

滋賀県・長浜にある住茂登さんにお世話になりました。
住茂登

長浜駅から歩いて7~8分ほどのところにあり、こちらは冬期の野鴨料理をメインに、様々な琵琶湖産の食材を食べさせてくれます。

まずは本日のメイン鮒の子付きから。
住茂登の鮒の子付き

むむう、驚いた! これほどうまい白身魚の刺し身はそうそう出会えない、まさに絶品!

弾むほどの食感でありながら旨味に溢れ、香りもいい。子付き=卵のプチプチ食感も面白く、これ以上の刺し身料理はちょっと思い当たらないくらい完成度が高いです。

言われがちな泥臭さなんてものは皆無。海産の魚と比べても香りの良さは際立っているかと思います。

今まで食べた白身魚の刺し身の中でもとびっきり、どうしてこの魚が寿司屋や割烹料理屋で提供されないのか謎に感じるほどでした。

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さらに琵琶湖で鮒といえば鮒鮨も外せません。
住茂登の鮒鮨

住茂登自家製の逸品で、生臭さや泥臭さといったクセはなし。ただとにかくスッパイ!

旨味も香りもよく、そしてひたすらにスッパイからお酒の当てとしては最高です。鮒鮨は誤解されがちというか、クセが強いと思われがちだけれど、スッパイものがお好きなら誰でもおいしくいただけるかと思います。

琵琶湖の魚といえばホンモロコの塩焼きも。住茂登のホンモロコの塩焼き

抱卵しているためプックリした見た目がかわいいですなあ。ホンモロコもしみじみとうまかったです。

頭から尾ビレまで丸っと食べることができ、淡白ながらも旨味と脂はしっかり。内臓はほんの少しホロ苦い程度だから非常に上品で、卵はプチプチで食感良く、とてもおいしい魚です。

外来魚などの影響もあって本種は数が少なく、今や高級魚なんだとか。希少なお魚をいただけて琵琶湖まで来た甲斐がありました。

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琵琶湖といったら野鴨も有名ですから焼き鴨ももちろん。
住茂登の焼き鴨

この歯応え! 凄いうまい! 野趣溢れる味わいとはまさにこれのこと!

当然ながらクセはまったくなく、ギュッギュッと強い食感の中に旨味と脂、香りが詰まっています。居酒屋なんかで出される合鴨の燻製などとはまるで別物と思ってください。

そして野鴨といえば鴨鍋は絶対に外せないメニューでしょう。
住茂登の鴨鍋

薄味のダシで丸とぶつ切り肉を煮、ロース肉をしゃぶしゃぶしていただきます。

丸は軟骨入りだからガリガリとした強烈な歯応えで、ぶつ切り肉は先程の焼き鴨と同じ部位だから旨味が濃い。そしてロース肉は非常に柔らかく、野鴨の風味が一番感じられるおいしい部位でした。

他に湯葉、豆腐なども入り、締めの雑炊もいただいて・・・・・・いやいや最高でございました。こちらの鍋も琵琶湖まで来ないと食べられない逸品と言えるでしょう。

前回の佐久鯉もそうでしたが、琵琶湖の鮒もホンモロコも野鴨も最高の食材でした。なかなか関東まで流通しない食材だけに、現地に行って食べる価値は大アリと言えます。

今回も貴重な体験ができました!


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土用の丑の日にウナギを堪能

平成30年7月20日は土用の丑の日でした。平賀源内が発案したというこの日にウナギを食べるイベント、平成になっても続いているんだからすごいもの。

この日は早々に仕事を切り上げ、いそいそと会社近くのうなぎ屋へ。

埼玉県坂戸市にある「うなぎ むらおか」です。
食べログから引用した「うなぎ むらおか」外観
※画像は食べログより引用しております。
https://tabelog.com/saitama/A1103/A110304/11015112/

前々からチェックをしていて、土用の丑の日に行こうと決めていました。会社帰りにプラッと一人でうなぎ屋に・・・・・・なかなか乙なもんです、我ながら。

注文したのはドーンと豪華に特上うな重3,024円+ご飯大盛り。
うなぎ むらおかの特上うな重

期待通りにうまい! そしてボリューム満点! 特上+大盛りにして大正解! 気持ちのほうのスタミナが充電できましたね、確実に。

うまさに感動して、一年に一回、土用の丑の日ぐらいは豪華にウナギを食べなきゃとしみじみ。そういうきっかけを作ってくれた平賀源内に感謝しないといけませんな。

それとウナギは関東風がやっぱりおいしい。柔らかくジューシーで、米との馴染みがこの上なし。ウナギならではのクセや脂臭さが落ちて、あっさり食べやすいと思います。

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特上うな重はもちろん米一粒も残さず完食しました。
うなぎ むらおかの特上うな重を完食

さて、むらおかの特徴を書くと、ウナギは注文を受けてから職人が蒸して焼いてくれるので、ふっくら柔らかです。ウナギの産地は残念ながら不明で、蒲焼はガス火の焼き台で焼かれています。

ガス火なので炭火ほどの香ばしは正直言ってありませんが、その分焼きムラなく上手に仕上がっており、価格面的にもガス火ならではの良さが反映されていると思います。

タレは醤油辛めの大人好みの味わいで、テーブルに追いダレがあるから自分好みの濃さに調節できるのが嬉しいところ。ちなみに山椒も上質です。

うな重以外に兜焼きと肝焼きも食べましたが、こちらの美味しさもなかなかのもの。味付けは蒲焼と同じタレですが、だからこそ部位ごとの違いがわかりやすく楽しめます。

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最後に日本ウナギのことを書きますが、今年も例年のごとくシラスウナギは漁獲量が悪く、取引価格が高騰しているのは周知のこと。

しかし天然ウナギは身近な河川にいるもので、ドバミミズなどをエサに割と簡単に釣ることができます。とはいえ、釣り人が専門店ほどウナギを上手に調理できるわけがないので、絶滅が危惧されている魚をわざわざ釣ることもないというのが私の考え。

ウナギの完全養殖は成功しているから、いずれ種苗の放流などが始まれば、きっと数が増えてくれるはず・・・・・・と思いたいですね。


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