誤釣生活 バス釣りは、おもつらい
おそらく日本で一番有名なコピーライターである糸井重里氏による一冊。
この本を書き始めた時点でバス釣り歴わずか半年というキャリアのため、バス釣りの指南書というよりも、糸井氏は、間違いも含めてそのときそのときの釣りに対する自分の考えを書く、というコンセプトでまとめたそうです。
だからなのか、糸井氏のファンでなければ別にどうってことのない内容で、う~ん、面白い本だとはお世辞にも感じなかったです。
ただ、バス釣り業界のレジェンドであるゲーリー・ヤマモト氏に激怒された話や、糸井氏が飼育しているブラックバスの摂餌行動に関する記述は、釣り好きなら少なからず興味を持って読めるかと思います。
そして最後に気になった部分を紹介。
「私や、私の友人を『バスフッシング業界の広告塔』とか、『バスフィッシングブームの仕掛け人』とか、悪徳宗教の関係者のように名指して批判している記事も見かけたが、それだけのことを平然と書くからには、責任はとれるのでしょうな」
とバスフィッシングブームの仕掛け人と呼ばれることに強い嫌悪感を持っていたようです。
この本のほかにバス釣りのファミコンソフトをプロデュースもしてましたから、仕掛け人としての自覚があるんだと思っていたのですが・・・・・・でもやっぱり、キャリア半年たらずで本を書いたりファミコンソフトを作ったりしたら、それは仕掛け人と言われても仕方ないのでは?と思ってしまいます。
悪いことをしているわけではないのですから、堂々と“バスフィッシングブーム仕掛け人宣言”してもよかったのではないかと思ったのが、この本を読んだ最大の感想でした。
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