今年に入ってから家系のレッド食い（ニンニクを麺に乗っけながら食べる方法）にハマっている。正直なところ、今までそんな食べ方はしてこなかった。
釣り人だからレッド食い自体は知っていたのだけれど、ニンニクはスープに溶かすものだと思い込んでいた。
さて場所は山岡家、溜まっていたサービス券を大いに活用させていただいてきた。
チャーシュー麺+ホウレンソウをレッド食い。
抜群のニンニクのライヴ感！
スープの風味を殺さずニンニクがほとばしる！
レッド食いをしたらもう戻れない！
豚骨の強い山岡家のスープにニンニクはよく合いますな。レッド食いをすることでスープを汚さず、デフォルトの風味を感じながらニンニクのライヴ感も楽しめる。
山岡家の醤油は少々カエシが弱いから、塩分の濃いニンニクと豆板醤はたっぷり入れてもOK。むしろ調味料をたっぷり入れることが前提の塩梅になっているとさえ感じられる。
チャーシューは言えば炙ってくれ、有料ホウレンソウはたっぷりで温か。だから冬場も冷めずにいつまでも熱々だ。
おいしかった。山岡家の一杯もレッド食いに最適なのだ。
待っていました、日高屋のチゲ味噌ラーメン。寒い季節の楽しみが解禁されていたので、早速飛び込んできた。
チゲ味噌ラーメン、630円。
これこそが日高屋の最高傑作！
例年通りの濃厚かつ甘辛のチゲ味噌スープ！
スープ、麺、具、ボリューム、どれも文句なし！
いやぁ～、うまかった。この一杯は確かにうまかった。この日は冷たい雨が降っていたから、ひとしおおいしく感じられた。
しっかりと辛いけど甘味もあるから食べやすく、味噌の濃厚さも素晴らしい。具は豚肉、白菜、タマネギ、ニラ、卵等で、スープによく馴染んでいて完璧。
麺は日高屋お馴染みの短めの平打麺。
ちょっと柔らかめの加水率高めのこの麺がうまいんす。時間が経ってもモチモチ感が残る粘り腰があり、スープが高温ゆえにとかく麺が伸びやすいタンメンをはじめとした中華麺系との相性がさすがにいい。
もうねチゲ味噌ラーメンだけは完璧。日高屋の最高傑作でしょう。
ぜひお試しを！
ずっと行きたいと思っていた店に念願かなって行くことができた。
博多長浜 田中商店 本店である。
同店は東京 豚骨ラーメン界No.1との呼び声が高く、本場九州の豚骨ラーメンをも凌ぐ旨さだともっぱらの評判。
豚骨を極めたとも呼ばれる店主指導の元、「くさい、かたい、うまい」をモットーに、でかい三つの寸胴鍋で豚骨を炊き上げている。
カウンターには青森県産ニンニク、紅生姜、辛子高菜、コショウ、カエシ、ゴマなど。無料トッピングが豊富で嬉しい。
青ネギきくらげラーメン、950円。
これぞまさしく「くさい、うまい、はやい」！
粘りすら感じる濃厚豚骨ながらも意外なほどに食べやすい！
カエシを振りかければ替え玉をするほどにおいしい！
さすがにうまいっす、田中商店！ スープをひと口すすれば、ガツンとくるド豚骨風味はまさに「くさい、うまい」ですな。
豚骨が持つ旨味を存分に抽出しつつ、臭みをも風味にしている印象。髄から出たコラーゲンで粘りあるとろみがついていて、官能的すらある滑らかなスープに仕上がっている。
少し甘めの醤油カエシは控え目。デフォルトの塩分で豚骨風味を存分に楽しんだ後、テーブルにあるカエシを使って自分好みの塩辛さにできるのがいい。
九州直送の低加水ストレート細麺、替玉130円。
バリカタで頼めば文字通り「かたい」歯ごたえのおいしさ。麺自体の旨味よりも食感と後述する風味に特化した麺と言えるかな。
そして九州ラーメンの麺ならではのカンスイが効いた風味・・・嫌いじゃない。不思議とキツめの豚骨風味との相性がいいんだ。
さらにトッピングも全部うまい。チャーシューがうまい博多豚骨ラーメンって田中商店ぐらいじゃないか!? 窯焼きされたチャーシューはジューシューかつ香りがいい。
青ネギやきくらげも申し分ない。ついでに言えば無料トッピングの辛子高菜やニンニクも素晴らしく、もう全部の要素のレベルが高い。
噂通り最高のド豚骨ラーメンだった。東京No.1豚骨は伊達じゃない。
ごちそうさまでした。
