馬賊 日暮里店。
言わずと知れた超有名老舗である。ラーメンはすべて手打ち麺で、店内で職人の打ち立てがいただける。店内に響く「ドシン! ドシン!」と麺を打ち付ける音はこの店の名物か。
店内は狭く、席数は全部で15席程度。昼などの混雑時は相席となるそうな。ちなみに入店は16時頃だったけれど、7割は埋まっていたからさすがの集客力といえる。
担々麺大盛り+手打ち餃子、1,500円。
手打ち麺はツルツルモチモチで最高!
辛さを排除した圧倒的黒ゴマ感スープも絶品!
厚皮の餃子のうまさも秀逸だ!
もうね、これはおいしさに説得力がありますわ。何十年もこのスタイルで店を続けてきている無言の説得力というやつが。
職人が店内で麺を打っているのだから、麺は他のどこよりもうまいと言い張れるだけのおいしさ。驚くほどツルツルなのに、モチモチムチムチした歯応えがたまらない。
そして時間が経っても麺は伸びづらく、いつまでもおいしい。いやいや、手打ち麺とは大したものですな。
手打ち麺ならでは太さは不揃い。
この不揃いさがまた、独特のたまらない食感や舌触りを生んでいる。そして初めて馬賊で食べて、手打ち麺と製麺機製では性格が全然違うことに気付かされる。
手打ち麺は非常に強い個性があって、例えるなら職人の人間味がそのまま表現されているようなイメージ。一方の製麺機で打った麺は手打ち麺と比べりゃやっぱり機械的で、揃いすぎているきらいがあるかな。
馬賊は、麺ダネの両端を持って広げて→畳んでを繰り返して作る製麺法だから、余計に個性が出るんじゃあなかろうか。
さて、スープは担々麺と言いながらも辛さはなく、黒ゴマ感に特化。けれども芝麻醤的なクドさある濃厚さがないから、非常に食べやすく、麺のおいしさを引き立てている。
黒ゴマの他に、カツオの強い香りがあり、デフォルトで酢も入っており爽やか。スープのレベルもなかなか高い。
手打ち餃子もこれまた最高!
皮の弾力はさすがの一言でモチモチで最高の食感。皮自体の旨味ももちろんある。中のアンはおとなしめの味付けだけれど肉がたっぷり。しみじみとおいしい王道の餃子なのだ。
うまいぜ馬賊! ラーメンフリークは馬賊に行かなきゃダメでしょう!
ぜひお試しあれ!