日本一うまい魚の食べ方
築地のマグロ問屋・鈴与の代表である生田與克氏による、プロならではの魚の食べ方を指南する一冊。内容はレシピ本ではなくエッセイであり、いろいろな魚の生田氏好みの食べ方を文章とちょっとしたイラストで紹介しています。
生田氏が言う日本一うまい魚の食べ方とは、要は旬の魚を食べることで、旬を外せば、例え“大間のマグロ”であっても大したことはないと力説しています。ちなみに日本近海で獲られるホンマグロの旬は11月下旬~1月末であり、真夏なら南半球で捕獲されるミナミマグロを食べたほうが断然うまいとのこと。
さらにうまいマグロとして4月~5月に獲れる、釣り人にもお馴染みのキハダ(キハダマグロ)を紹介。
「普通キハダってのは安くてまずいマグロの代名詞になってるが、この時期だけは本マグロも真っ青だ。マグロってのは皮の内側にそって脂があるんだけど、この時期のキハダは薄い脂が普通のマグロの赤身の部分にまで広がっている。身がビッシリとつまっていて、マグロ独特の甘みがしっかりあるんだ。俺もウチの若い衆もこのキハダがいちばん好きだ」
と、大絶賛。マグロ問屋主人の言葉だけに説得力があります。ということはキハダ釣りをするなら4月、5月がベストなんでしょうね。キハダが近海まで回って来ればの話ですが・・・・・・。
エッセイなので文章が軽いうえ、築地の雰囲気が本を通して伝わるので、とても興味深く読むことができます。頭が疲れているときの読み物として最適じゃないかと思います。
釣り人にもおすすめできる一冊です。
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