フグ毒のなぞを追って
また図書館で借りてきました。すでに絶版となっていますが、フグ毒について、読みやすい平易な文章で解説した一冊です。釣り人はなにかとフグにはお世話になっているので(良くも悪くも)、読んでおくとためになるかと思います。
興味深いのはフグは最初から毒を持っているのではなく、食物連鎖による生物濃縮により毒を体内に蓄えるということ。しかもその毒は、海中だったらどこにでもいる普通の細菌が作り出し、めぐりめぐってフグに取り込まれていく過程がよくわかります。
そしてこのフグ毒は、海底の堆積物の中には必ず含まれていて、ティースプーン一杯ほどの海底土には、2~3匹のマウスを殺すほどの毒素があり、海全体の総量でいえば、計算上は実に数百万トンにも上るんだそうです。
海の中は意外にも毒だらけなんですね。
2時間もあればさらっと読めてしまうので、かなりおすすめです。
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