釣りアイナメの酒蒸し
まだまだアイクルでの釣果(横須賀・アイクル横護岸でメバルをツ抜け、アイナメ、オウゴンムラソイetc)を引きずってブログを書きます! 久しぶりにね、大釣りできるとブログがたくさん書けていいですな。
今回は、久しぶりに釣ったアイナメくん。サイズはジャスト25cmです。
アイナメはひと昔前に比べると、本当に数が少なくなりました。わりと簡単に釣れる魚だったのですが、いまや貴重というか、人気釣り場ではなかなか釣れない魚です。
そしてアイナメのいいところはやっぱり食味! 皮がムチッとゼラチン質で、身はふっくらとやわらかくて味があり、脂の甘みもあります。クセもまったくないし、だから和食では椀種として重宝されるんですな。
しかし今回は、アイナメの酒蒸しにしてみました。なかなかおいしそうです。
丸の魚を酒蒸しにしたのは初めて。いや、見た目がいいっすね、豪勢です。蒸し器に入れてガッと蒸せばいいだけなので、簡単に作れるのもいいところ。ポン酢に付けていただきます。
さて、アイナメの酒蒸し、味わいは最高です! 日本酒のいい香りが素晴らしく、どんな魚にもある生臭さを消し去ってくれます。そして、アイナメの皮のムッチリ感、身の旨味と脂の甘み、煮付け以上に魚のおいしさが味わえると思います。
内臓の肝臓と卵ですが、肝臓はほんのちょっとホロ苦くて食感も味も鶏レバーに似た感じ。卵は意外においしくて、ムチッとツブツブッとしていて、食べやすいブリコ(ハタハタの卵)のようでいいお味。
それに野菜や豆腐、キノコが非常においしい! 魚と昆布の旨味を吸って、日本酒の香り高さが効いてますな。いや、お酒のお供に酒蒸しは最高だと思います。
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さて、アイナメはウロコが細かいのでウロコ掻きなどだと取りにくいです。
そこで、金だわしを使ってガリガリっとやって、ウロコを取ります。あんまりウロコ掻きでガシガシ力を入れて取ってしまうと、皮が傷ついてしまったりするので、あんまりおすすめしません。
後の手順は以下のとおり。
1.お腹を開いてエラと内臓を取る
2.内臓から肝臓と卵を外して、水に漬けて血抜きをしておく
3.お腹の中をよく水洗いし、血の塊などをしっかりと取る
4.飾り包丁を入れた後、アイナメ全体に塩を振って下味を付けておく
5.熱湯をかけて塩とヌメリを流して下処理の完成
お皿においしそうに盛り付けて、後は日本酒を振りかけて蒸すだけです。
わたしは下処理に酢洗いすることが多いんですけど、今回は繊細な風味が持ち味の料理なので、湯通しすることにしました。
アイナメの鮮度がさすがに良かったので、湯をかけると胸ビレが立ってきたりと、さすが釣り物を活き締め、さらには神経締めにまでした甲斐がありました。
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後は強火で15分蒸せば完成。煮魚と同じく、酒蒸しも強火が基本です。
仕上げに三つ葉とスダチを添えました。簡単ですし、鮮度の良い魚のおいしさを100%活かしきれますね。アイナメを椀にしてしまうとアラがたくさん出てしまいますが、酒蒸しにすれば余すところなく堪能できますから。
ちなみに、酒蒸しの汁と昆布は捨ててはダメ。昆布はまだダシがたっぷりと出ますし、残った汁はうどんや味噌汁にするとひと味違う絶品なものに仕上がります。
アイナメを釣ったらぜひお試しあれ!
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