フグ毒のなぞを追って

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フグ毒のなぞを追って 

また図書館で借りてきました。すでに絶版となっていますが、フグ毒について、読みやすい平易な文章で解説した一冊です。釣り人はなにかとフグにはお世話になっているので(良くも悪くも)、読んでおくとためになるかと思います。

興味深いのはフグは最初から毒を持っているのではなく、食物連鎖による生物濃縮により毒を体内に蓄えるということ。しかもその毒は、海中だったらどこにでもいる普通の細菌が作り出し、めぐりめぐってフグに取り込まれていく過程がよくわかります。

そしてこのフグ毒は、海底の堆積物の中には必ず含まれていて、ティースプーン一杯ほどの海底土には、2~3匹のマウスを殺すほどの毒素があり、海全体の総量でいえば、計算上は実に数百万トンにも上るんだそうです。

海の中は意外にも毒だらけなんですね。

2時間もあればさらっと読めてしまうので、かなりおすすめです。

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三浦半島のおさかな雑学 


フグ毒のなぞを追って

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三浦半島のおさかな雑学

三浦半島のおさかな雑学三浦半島のおさかな雑学

三浦半島のおさかな雑学 

図書館で借りて読んでいます。

この本は神奈川県水産技術センターが発行したメールマガジンの中から、三浦半島に関わりの深い65編をまとめたもので、例えば「『マイワシ』はどこにいってしまったのか?」「今は昔の猫またぎ『サバ』」「おちょぼ口の憎き奴『カワハギ』」など、釣り人にも興味深いコラムが盛りだくさんです。

神奈川県水産技術センターの研究員の方々が執筆されているので、釣り師が当て推量で書いたなんちゃって文章(例えば某・Maioka FCのコンテンツ)とは違い、非常に説得力があり勉強になります。

個人的ツボはウッカリカサゴの稿。このカサゴの名前の由来は、

「素人目には区別のつかないこの両者(カサゴとウッカリカサゴ)を、プロの先生方もウッカリしていて、別種であると判ったのはごく最近になってのこと」

だからだそうです。 人間のエゴでこんな名前をつけられてしまい、気の毒でならないですなあ・・・・・・。


追記:本文より引用

三崎の漁師さんはマサバを刺身で食べることはあまりしないようです。その理由として「(ゴマサバに比べて)マサバのほうがあたりやすい」という人が結構います。

とのことです。私がメインでやっている両軸遠投カゴ釣りは陸っぱりからの釣りで、釣れるサバはほとんどがゴマサバです。お刺身やしめ鯖で食べていますが当たったことは一度もありません。

マサバのお刺身は気をつけなければいけないですね。勉強になりました


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