一緒に語ろう! ~あるテーマを語り尽くす座談会~

第5回 東京湾について ~汚いんじゃない、それは濁りというのだ!~

  • 司会:友人ONO
  • 論客:佐藤 オキアミ、オダ マルソウダ
  • 収録:2013年2月某日 神奈川県神保町・東京ブッチャーズにて

イシモチ

この魚が本文に出てくるイシモチで、標準和名はシログチ。東京湾の夏のターゲットとして、投げ釣りやウキ釣りでよく釣れる。 身は柔らかい白身で、塩焼きやフライにして美味。鮮度がよく型のよいものは刺身にもなる。ちなみに管理人のおすすめはフライである。
東京湾のほかにも、外房や茨城~福島の地域でも陸っぱりからよく釣れ、こちらの地域ではシログチのほかにニベもよく釣れる。

――今回は東京湾です。二人とも神奈川県在住ですから、よく竿を出しますよね?
オダ 出しますね。特に夏場、イシモチ釣りが好きで、オキアミとよく行きます。
佐藤 20cmぐらいのがよく釣れるよね。胴付き仕掛けでブッコミ釣りしたり、上ずっていることも多いから、それにバカウキ(ポリカンウキ)付けてウキ釣りしたりね。あとマルソウダが好きなご当地釣法があったよね?
オダ カゴ釣り用の遠投ウキとジェットテンビンジェットテンビンの組み合わせね。吹き流し仕掛けにエサはアオイソメで、垂らしを2cmぐらいとってさ。実は横浜のおっちゃんたちがこの仕掛けでイシモチやらアジをバシバシ釣ってるのを見て、それ以来オレもマネしてる。
――それで今回特に語ってほしいのは、東京湾は魚が釣れないと思われがちなことについてなんですけど。
佐藤 そうなの? 汚いイメージじゃなくて?
――それもあって、ろくな魚がいないんじゃないかと思われている気がするんですけど。
オダ それはあるだろうね。伊豆半島なんかさ、水がキレイじゃん。東京湾って夏場はメチャクチャ濁っているしね。
佐藤 そうだね。だから例えばソウダガツオとかさ、伊豆だとホントどこでも釣れるじゃない? でも東京湾だと回遊魚が釣れるポイントは限定されるよね。よく釣れるところといえば横浜市大裏とか横須賀の海釣り公園とかね。でも魚自体はけっこう釣れるよ。
オダ 根魚とかさ、伊豆半島よりよっぽど釣れる気がするな。
――ポイントのホームページを見るとカサゴやメバルがよく釣れてますよね。
オダ そうだね。オレたち伊豆半島や真鶴半島の根魚釣りで何度も辛酸を舐めてきたからね。
佐藤 それにさっき水が汚いのではって話が出たじゃない? 夏場は確かに濁っているけど冬場はかなりキレイだよ。透明度が凄く高いもの。
――夏場も濁っているだけで汚いわけではないですよね。
佐藤 汚くないよ。だって汚かったら魚は住めないじゃない。
オダ 夏は小魚がピョンピョンはねてるのをよく見かけますよ。それでルアーマンがミノーをぶち込んで60cmぐらいのシーバスをジャンジャン釣り上げてるのを何回か見たよ。日中からね。
佐藤 そうそう、夏場によく見かけるね。あとさ冬場って、まったく魚が釣れないことってよくあるじゃない?
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――ありますね。地磯でメジナを狙いにいったけど、コッパすら釣れなかったことが何回かあります。
佐藤 でもいままで東京湾でそんな経験したことないからね。エサ付けてヘチ際に置いておけば、必ずなんかしらは釣れるからね。たまにカサゴが掛かってくれたりするし。
オダ メバルやウミタナゴ、コッパメジナは真冬でもけっこう釣れるよね。それとさ、クロダイの生息数はかなりのものだと思う。
佐藤 ああ、オレも思う。
オダ この前さ、よく行く東京湾の釣り場でウキ工房のライフジェケットを着た釣り師が、55cmのクロダイ1尾と35cmを1尾釣っているの見てさ。それで声かけたらいつもはもっと数釣りできるって。
佐藤 三浦半島より絶対生息数は多いよね。
オダ 食ってうまいかどうかは別にして、クロダイを狙うなら日本でも有数の釣り場であることは間違いないよ。磯と違って潮の流れがゆるいから、初心者でも釣れると思うしね。
――あとはメバル釣りが盛んですかね。
佐藤 だって釣れるもん。個人的にはメバリングが気軽に楽しめる日本有数の地域でもあると思ってるけど。オレでもそこに行けば確実に釣れるポイント知ってるくらいですから。いままであぶれたこと一度もないです。
オダ でもメバルはともかく、最近アイナメが釣れなくなってない?
佐藤 ああ、もう3年は顔見てないです。
――それは釣りに行ってないからじゃないですか(笑)。
佐藤 残念ながら反論できないです。30歳を超えておじさんになったらさ、急に寒さに弱くなってしまって。
オダ オレもだよ。日々の生活で足裏に貼るカイロ貼るカイロが欠かせないもん。
佐藤 底冷えしちゃうんだ(笑)。
オダ もう寒くてたまんねえよう。
――それは精神的なものが原因になってるんじゃないですか?
オダ 残念ながら反論できないです。

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