一緒に語ろう! ~あるテーマを語り尽くす座談会~

第39回 やっぱり凄いよ松方弘樹! ~マグロが寄るフェロモン放出~

  • 司会:友人・小野寺
  • 論客:佐藤 オキアミ、オダ マルソウダ
  • 収録:2015年6月某日 横浜市戸塚区・安楽亭戸塚柏尾店にて収録

松方弘樹と361kgのクロマグロ

誰もが知る俳優にして、日本一のマグロ釣り師の松方弘樹先生。松方師の釣りにかける情熱は凄まじく、日本全国どころか世界中を飛び回り、マグロはもちろん大型カジキも多数ゲットしている。
300kg以上のクロマグロを今年を含めて計4本も釣っており、漁師でも揚げるのが難しい300kg級をこの数釣っているのはまさに驚異的であり、また、それ以上にバラシも含めて巨大マグロを幾度と無くハリに掛けているということ自体がもはや神がかっている。

――緊急企画です、松方弘樹先生が自己最高となる361kgのクロマグロを釣り上げました。そのマグロは、すしざんまいが184万円で競り落としたそうです。
オダ あれ、意外に安くない? そのサイズならもっとしてもいいんじゃないの?
――それは季節や漁獲海域、釣り上げるまでの時間、下処理など、複合的なことが災いして値段が安くなったんじゃないでしょうか。
佐藤 ああ、それはあり得るね。釣り人は1kgでも重いほうがいいから、あえて血抜きをしなかったとか、血抜きはしたけれど計測するまで内臓は取らなかったとか、いろいろあるだろうね。
――テレビでやっていましたが、漁協に巨大マグロを処理するノウハウがなかったようで、松方先生は地元の大工を呼んで急遽搬送用の木箱を作らせていました。
佐藤 ああ、そういったこともあって、値段が上がらなかったのかもしれないね。でも、それにしたって、凄いよねえ。300kg越えは何尾目?
――4尾目とおっしゃっていましたね。マグロ釣り大会で二度、それと大会外で今回合わせて二度。ちなみに、300kgオーバーのクロマグロを釣った大会では、二度ともぶっちぎりの優勝をしているようです。
オダ 300kgなんて、もはや魚釣りとは思えない重さだよねえ。相模湾のキハダ釣りなんて、30kgとかでヒーヒー言っているんだから。軽くその10倍あるってちょっと想像がつかないよ。
佐藤 いや、キハダ30kgだって相当凄いよ! 3kgの魚だってとんでもなく引くんだし。
オダ だから361kgなんて、7半クラスのバイクを相手にしているようなもんじゃない? そんなもんよく釣るよ。
――ちなみにちょっと調べたところ、300kg以上のマグロというのはほぼグランドピアノと同じくらいの重さということです。
オダ グランドピアノって音楽室にあるやつ?
――そうです。ヤマハの情報を引用すると、家庭用のアップライトピアノが194~278kg、グランドピアノが261~415kgで、ヤマハ人気のグランドピアノ「C3X」が320kgということなので、松方マグロに近いのかなと。
佐藤 いや、それは想像を絶するわ。うちに家庭用のピアノがあったけれど、とんでもなく重くって、少し移動させるのも大人三人でどうにか動かせるぐらいだったもん。子供心に、これの下敷きになったら即死だろうなってよく思ってた。
オダ グランドピアノ級の重さで、しかも海中で7半クラスに疾走するわけでしょ? マジでよく釣り上げられるよね。凄いとしかいいようがない。
――ええ、ですから、竿とリールにはこだわりがあるようで、一式で100万円以上はしているんじゃないかという、未確認情報ではありますがそういう噂が出ています。
佐藤 それもピアノ級の値段がするんだ? とんでもない世界だね。
――それを松方先生は数セットお持ちのようで、とあるニュースでは300kgのクロマグロを数本釣ってもまるで黒字にはならないと書いてありました。
佐藤 いや、そんなこと言ったらオレだって赤字だよ(笑)。趣味の世界だから、赤字や黒字なんて思いはないよ。「こいつら何言ってんだ?」って先生も思っているはずだよ。
――まあ、そうですよね(苦笑)。それに糸やハリだって最高の物を使っているはずです。道具はすべてが最高品質じゃないと、300kgのクロマグロは釣り上げられないと思います。
佐藤 それに腕前だよね、やっぱり。掛けたところで、普通は取れないよ。強引に行くところや妥協するところ、そういった勝負どころの駆け引きがわかってなきゃ、絶対に取れない。先生は昔から大物釣りをやってきたわけだから、さすがに凄い腕だよ。
オダ オレなんて、チョイ投げでちょっと大きなアタリがあっただけで焦っちゃうからね。ダボハゼしか釣れないなか、「すわっ、シロギス!?」みたいにビックリ合わせしちゃって。
――そんな小心だとマグロは無理ですね(笑)。
オダ いや、そういうけれど、そんなね、じっくりと食い込みを待つなんてことできないよ、普通。なあ?
佐藤 ・・・・・・。
オダ おーい! そうだって同調してくれよ!
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――ダッハッハッ! でも松方先生は確率が凄いんですよね。専門のマグロ漁師ですら300kgオーバーのクロマグロなんて滅多に釣れないわけですから。
佐藤 もうマグロに愛されているというか、体中からマグロを寄せるフェロモンが出ているとしか思えない。あ、ところでエサは何を使っているんだろうね?
――今回はカツオだそうです。
佐藤 カツオ? 漁場は確か石垣島だったよね?
――そうです。
佐藤 なるほど~、カツオかあ、納得だなあ。大間なんかだと、イナダやシイラなんかもエサにするっていうからね。300kg級のマグロなら、大きなカツオやシイラなんかでもわけもなく丸呑みにしちゃうんだろうね。
オダ 海老で鯛を釣るじゃないけれど、鰹で鮪を釣るんだねえ。さすがにエサにも金をかけている。
佐藤 前にも喋ったことあるけれど、以前に通っていた寿司屋の大将が、築地で松方マグロが売っていたから買おうかどうか迷ったって。確かにさ、店先に「松方鮪有ります」なんて張り紙があったら、つい惹かれちゃうよね。
オダ オレ、松方さんのすべての釣りキャリアを知りたいよね。マグロだけじゃなくてカジキも相当数釣っているわけだし。普段はどんな釣りをしているんだろう。
――確かに知りたいです。それに凄いのは、松方先生は70歳を超えているのに、今回7時間掛けて釣り上げたそうですよ。もの凄い体力です。
オダ 7時間!? オレなんて2~3時間でへばっているよ、いつも。そりゃ凄い!
佐藤 まさに絶倫、そりゃいろんな女優と浮き名を流すわ(笑)。
――ダッハッハッ、関係あるんでしょうか?
佐藤 それぐらいの精力がないと、マグロと7時間も戦えないよ。英雄、色を好むって言うじゃない。
オダ でもそれを置いといて、マグロ釣りというか、マグロとカジキ釣りにおいては日本有数の実績を持っているんじゃない?
佐藤 確かにそうだよねえ。大物釣り師の中では間違いなく日本トップクラスだ。300kgのクロマグロを4本ってとんでもないし、100kg以上のマグロは一体全体、何本くらい釣っているんだろう?
――芸能人という枠を飛び越えちゃってますよね。
佐藤 芸能で儲けた銭を釣りで使って、釣りってすんげえロマンあんだぜって全国の人たちに広めてくれているんだから、いち釣り人として頭が下がる気持ちだよ。松方先生のおかげで、数日マグロ釣りの話題で持ちきりだったもん。
オダ オレがとんでもなくシロギスにロマンを感じていたとしても、誰も感銘を受けないもんねえ。松方さんがマグロを釣るからニュースになる。
佐藤 何当たり前のこと言ってんの?
オダ いや、同じ釣り人のはずなのにこの差は何なんだろうって。
佐藤 オダちゃん、寿司屋だって高級店だけじゃなくて100円回転寿司もあるんだから、オレたちは100円回転寿司の安いイカみたいなもんよ。安いイカにはイカの良さがあるって。
オダ 安いイカ・・・・・・サーモンにすらなれないんだ・・・・・・。
――サーモンは回転寿司で人気がありますから。
オダ ならせめてネギトロぐらいにならないか・・・・・・。
佐藤 オダちゃん、オレたちは安いイカで満足しなきゃあ。
オダ ・・・・・・。

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