一緒に語ろう! ~あるテーマを語り尽くす座談会~

第36回 真冬! 極寒釣り場の過ごし方 ~大物を釣ろう!~

  • 司会:友人・小野寺
  • 論客:佐藤 オキアミ、オダ マルソウダ
  • 収録:2015年1月某日 JR戸塚駅トツカーナ・すし三崎丸にて収録

真冬に釣ったアイナメ

真冬の釣りはあまりに寒くて辛いものがあるけれど、実は大物が効率良く釣れるシーズンでもある。小魚は寒さゆえに活性が低く、逆に大物は真冬でもエサを追える体力があるのだ。大物を釣りたい人こそ、真冬に竿を出すべきなのかもしれない。
したがって、極寒釣り場の過ごし方が重要。防寒着やカイロといったアイテムを充実させることはもちろん、風を防げる釣り場を選ぶなど、様々な方法で寒さを凌ぐ手段がある。冬も大いに釣りを楽しみたい。

――久しぶりの一緒に語ろう!です。今年の冬も例年以上に寒いので、今回は「極寒釣り場の過ごし方」について語ってもらいます。
オダ あ、オレその話題パス。
――いやいやいや、パスは許されない(笑)。
オダ だってオレ、昨シーズンまったく竿を出していないもん。冬は苦手なんですよ。
佐藤 オレがアイナメやアナゴなど、冬の寒さに耐えながら釣果を出していたのに、激励のメールすらなかった。オダは、オレに対して友情のカケラも感じていないってことがよくわかったよ。
オダ いやいやいや、下手に連絡すれば誘われちゃうじゃない? しかもただでさえ寒いのに夜釣りばっかりやってるし、これは無理だなと(笑)。
佐藤 なんかさ、冬の釣りほど夜釣りが釣れるってイメージがあるんだよね。まあ、夜釣り関わらず、冬はエサトリの活性が低いから、大物が効率よく釣れると思うよ。アオイソメを房掛けにして投げ込んでおけばなんかしら釣れるみたいな。
オダ アオイソメを房掛けにすれば、季節を問わずになんかしら釣れるんじゃない? でも昨年でいえば、30cmオーバーのアイナメは見事だったね。近年は、あんなサイズは陸っぱりからはめったに釣れないもんね。
佐藤 わかってるじゃない~。でもさ、アイナメって派手なアタリが出るイメージがあるんだけれど、竿に反応はほとんどなくてさアイナメのくせして居食いしていたようで。ま、たまたま居食いしていたタイミングで合わせを入れてみたって感じかな。
オダ でもさ、その間、真冬の夜の寒さに耐えながらアタリを待っているわけでしょ? 単純に寒くないの?
佐藤 いや、寒いですよ。ウインドブレイカーで風は防げるけど、寒さは伝わってくるからね。足の裏に貼るカイロも、効いてんだか効いてないんだかわからないし。
――じゃあ、特別な寒さ対策はないんですか?
佐藤 ニット帽の上からフードをかぶる。もしくはフードをかぶった上から帽子をかぶる。頭ってさ、意外に冷えるんだよね。
オダ お前、昨シーズンあれだけ冬に釣りをしていてそんな程度なの?
佐藤 あと、マスクをするとか。オレの場合、メガネが曇っちゃったりするんだけれど、マスクをすると呼吸がしやすいし、比較的温かい空気を吸えるから幾分楽かなと。
――やっぱりいたって普通ですね。
オダ なんか工夫というものがないよね。
佐藤 いや、だってそんなに寒さ対策なんてないよ。もう耐えるしかないし、限界寒くなったらちょっと走ったりとか。冬の夜釣りは周りに誰もいないことも多くて寂しいから、オレはよく走ってます。
オダ まあ、シマノやダイワから出ている釣り専用の防寒具はかなり温かいんじゃないかと思うんだよね。でもさあ、高いよねえ~。どうしてあんなに高いのさ?
――高いと言ってもピンキリだとは思うんですけどね、まあ、それでも高いは高いですよね、確かに。
オダ そりゃ防寒性と機能性を両立しているんだから値段が高くなるのは仕方ないけれど、メジナ釣りとか冬が本番の釣りを好んでやる人以外はメーカーの防寒ウェアは手が出せないよね。
佐藤 そうだろう!? だからニット帽にマスクなんだよ。それにアンダーウェアにカイロなんかが、極寒釣り場では役に立つのさ。3,000円もあればそこそこ温かい防寒具が揃えられるんだよ。
オダ 靴下も冬山用とかにしたほうがいいかもしれないね。それと、ちょっとしたことだけど、タオルを多く持っていくのも有効だよね。首や頭に巻くだけで段違いに温かくなるし、濡れた手をきちんと拭くだけでもだいぶ違うよ。
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――保温容器のサーモスなんてのも持って行くといいかもしれませんね。
佐藤 たださ、サーモスなんかは保温限度時間ってのがあるんだよね。前に持っていったんだけれど、いざ飲もうとしたらすっかり冷めていた時があった。堤防釣りなら温かい飲み物を近くのコンビニや自販機で買ったほうがいいかもしれないし、磯釣りならコールマンのカセットコンロなどを持っていって湯を沸かしたほうがいいかもしれない。
オダ とはいえ、今ちょっとサーモスの商品を調べてみたんだけれど、60度以上が24時間続く物もあるみたいだよ。
佐藤 ああ、それならいいね! 60度以上が24時間なら夜駆け朝打ちの釣りにも問題なしだね。
――沖堤とか自販機もない小さな漁港などに釣りを行く場合にはそのサーモスは最高ですね。
オダ サーモスとはまったく関係ないんだけれど、体が冷えきった時に食べるカップヌードルってどうしてあんなにうまいかね?
佐藤 確かに研究に値する超絶級のうまさだよね。オダは何味が好き?
オダ オレは普通の醤油味。コショーが効いたチキンスープがたまんない。オキアミは?
佐藤 オレは全部好きだけど、カレーかシーフードだね。カップヌードルカレーを超える美味って、何があるだろう?ってリアルに思うよ。
――底に溶け残ったカレーがまたうまいんですよね!
佐藤 そうそう! あれを最後によく溶かすと、味が濃くなってまたうまいんだよ!
オダ いいねえ~。それにジャガイモとサイコロ状の挽き肉もいい感じなんだよね。
――ま、カップヌードルカレーのうまさを大いに語りたいところですが、テーマの極寒釣り場の過ごし方に戻ってください。
オダ あ、極寒釣り場ね・・・・・・。あのさ、大きな漁港だとデカイ製氷所とかあるじゃない? ああいうのがあると、風よけになるから絶対暖かく感じるだろうね。
佐藤 確かに確かに。釣り場自体がヌクヌクってのもいいよね。磯でもさ、後ろが切り立った崖だと風が遮られて、太陽の日差しがポカポカと暖かく感じるからね。
オダ あと、車横付け可能な港もいいだろうね。例えば西伊豆の戸田港なんかならさ、車のハッチを開けてそこで待機しておいて、付けエサをぶっ込んでおけばいいんじゃない? 車の角度次第で、完全に風を遮ることができるから。
佐藤 それ、オレも経験あるわ。確か一人で外房の港へ釣りに行った時、あまりにも寒くて、車に入ってアタリをゆっくり待っていたことあったなあ。
――そういう港は限られますし、混み具合にもよりますけど、状況が許すなら寒さを凌げる最高の釣り方ですね。
佐藤 あとさ、内房の金谷フェリー港とか、大きな商業施設が併設された港もオススメだよ。商業施設はありがたいよ~。温かい飲み物や味噌汁を無料で配っていることもあるしさ、とにかく施設自体が暖房がよく効いているから。飲食店ももちろんあるしね。
オダ 寒さは防寒具を着る意外になかなか対応できないから、そういった条件のいい釣り場を選んだほうが懸命だろうね。あとはさ、そんなに頑張って釣りをやらないってことだよ。じゃないと絶対に風邪を引いて後悔するから。
佐藤 でもさ、オダさんは冬に釣りをしないくせにスノーボードは好きだよね? 少し矛盾を感じるんだけれど。
オダ いや、スノーボードはやっていると暑くて汗をかくぐらいだから、まったく矛盾はしていないよ。
――じゃあ、重たいメタルジグを使ったショアジギングでもやってもらいましょうかね。
佐藤 それがいいね。スノーボードどころじゃないハードワークをやってもらおうよ。
オダ ・・・・・・、ええと、今年の冬は頑張って釣りに行くので、あまり突っ込まないでください。
佐藤 ハッハッハッ、お互いショアジギタックルも一式買ったしね、今年の冬はヒラメ狙いで竿を出しましょう(笑)。

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