一緒に語ろう! ~あるテーマを語り尽くす座談会~

第9回 PEラインについて ~アタリの出かたはビクビクビクッ!です~

  • 司会:友人・小村
  • 論客:佐藤 オキアミ、オダ マルソウダ
  • 収録:2013年3月某日 神奈川県横浜市・ビッグボーイ洋光台店にて

PEラインPEPET

釣りに革命を起こしたPEライン。同じ太さならナイロンやフロロカーボンより数段強く、引っ張られても伸びがほとんどないため魚のアタリを格段に取りやすくなった。 いまや船の沖釣りやルアーフィッシング、投げ釣りなどはPEラインが無ければ成り立たないといえる。
世に出始めた15年ほど前は値段が非常に高く、庶民には手の出ない存在だったが、現在は値段もだいぶ安くなり手に入れやすくなった。 PEラインの特徴として技術的により糸の作製が難しい細糸ほど値段が高く、太糸になると値段が安くなる。投げ釣りの超遠投など特殊用途以外は極端な細糸は必要なく、堤防釣りで使うなら1~1.5号程度の手ごろな値段のPEラインがおすすめだ。

――今回はPEラインがテーマです。皆さんもお使いになっているかと思います。
佐藤 おお、それはまたいいテーマですな。オレはチョイ投げやルアー、サビキ釣りをする時はPEラインですね。
オダ オレは両軸遠投カゴ釣り以外はチョイ投げぐらいしかやらないから、PEラインはチョイ投げの時だけですね。
――そもそもPEラインとはポリエチレン繊維を編みこんだより糸で、同じ太さのナイロンやフロロカーボンに比べ、引っ張り強度が格段に高いのが特長です。
佐藤 そうだよねえ、特に投げ釣りなんてこのラインの登場で釣りそのものが大きく変わっちゃったものね。
オダ 飛距離が格段に伸びたよね。150m超えなんて当たり前の世界になっちゃったもの。今はPEラインの0.8号とかでしょ?
――トーナメンターなどの達人クラスは0.6号以下を使うことも普通みたいですね。例えばサンラインのスーパーキャストPE投競技スーパーキャストPE投競技という投げ専用PEラインは0.4号まで求められます。そのぶん価格も凄いですが。
佐藤 投げ釣りのラインが0.6号以下だなんて、一昔前からしたら夢のようだよね。しかもスーパーキャストPE投競技スーパーキャストPE投競技は0.4号もラインナップって、凄い世界だね、本当にね。
オダ たまにさカゴ釣り師でもPEラインを使っている人をみかけるよね。“ビュヒャッ!!!”って凄い音を立ててリリースしててさ。飛距離も凄まじいよね。両軸リール使っているオレたちの倍は飛んでいるような気がするもん。
佐藤 いや、実際凄いよ。だってさ、沼津のマイムスって釣り具屋が主催しているカゴの遠投大会は、スピニングリールの参加者が入賞してたりするじゃない。両軸リールでどんだけ飛ばすんだよって連中に負けないんだから、まさに細糸の成せる業だよね。
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――ルアーや船の沖釣りなどもPEラインが主流になっていますよね。
オダ やっぱり細糸を使えるってのが大きいよ。リールも小さくできるから操作性もよくなるだろうし。
佐藤 ルアーマンなんてかっこいいよね。ラインシステムなんていって、PEラインの先にフロロカーボンのリーダーを付けてね。
――それはPEラインの弱点で、こすれや摩擦に弱いからですね。
佐藤 弱いよねえ・・・・・・。面倒くさいからリーダー付けないでチョイ投げするとさ、テンビンがブッチンブッチン切れていくからね。
オダ あなたよく飛ばすよね(笑)。電車結びでいいんだから、リーダーを付ければいいじゃないの。
佐藤 そのひと手間がどうしても面倒くさくなるときがあるんだよねえ。これはオレが生来のズボラな性格だからなんだけどさ。
――それとPEラインは引っ張られた時に伸びがほとんどないので、魚のアタリが非常に取りやすいという特長もあります。
佐藤 飛距離もそうだけど、この感度良好ってのがPEラインの一番いいとこだって個人的には思うのね。チョイ投げでシロギスが掛かるとすっごい面白いよ。この面白さはひと昔前の投げ釣りにはなかったもの。
オダ ビクビクビクッて、あのアタリの出かたはたまんないよね。マハゼなんかも、いまやPEラインじゃないとものたんないよ。
佐藤 だからさ、強度があって感度がいいんだから、チョイ投げはもとより投げ釣りやルアーフィッシング、船の沖釣りでPEラインを使わない理由なんてないですよ。
――PEラインは釣りの革命といえそうですね。
オダ それはもう、100%!
佐藤 PEラインが世に出てきたのは15年前ぐらいだよね? このラインの登場で釣りが一変したんだから革命と言っても差し支えないでしょう!
オダ でもね、ウキ釣り全般はナイロンラインじゃないとやりにくいし、PEラインが万能ってわけじゃないよね。
佐藤 そうだね。だから堤防釣りなんかだと、PEラインを巻いたリールとナイロンラインを巻いたリール2機を用意しておくと、いろいろできて楽しい釣りができるよね。

一緒に語ろう!

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第27回 釣れるハリと釣れないハリについて

第26回 釣った魚の締め方と保存法について

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第21回 釣り禁止場所に入る釣り人について

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第19回 回遊魚釣りの楽しみ方について

第18回 どうしちゃったのさ牛丼チェーン

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第15回 釣りを再開するために

第14回 オキアミについて

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第12回 雨の日の釣りについて

第11回 電車釣行について

第10回 故・大塚貴汪氏について

第9回 PEラインについて

第8回 夜釣りについて

第7回 ウナギについて

第6回 アジ、サバ、イワシについて

第5回 東京湾について

第4回 初競りマグロについて

第3回 上州屋について

第2回 釣行後の食事について

第1回 好きすぎてサバ缶

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