一緒に語ろう! ~あるテーマを語り尽くす座談会~

第30回 どうしてボウズになるのか? ~情報収集は正確に~

  • 司会:友人・小野寺
  • 論客:佐藤 オキアミ、オダ マルソウダ
  • 収録:2014年5月某日 神奈川県横浜市・鳥貴族戸塚駅店にて収録

釣り場の風景

釣り人を悩ませるもの、それはまったく魚が釣れないこと、つまり“ボウズ”となること。どんなに釣りがうまくても魚がいなければ釣れないわけで、ボウズにならないためには魚がどこで釣れているのか正確に情報を掴む必要がある。
しかし、ウェブ上には釣り情報サイトがゴマンとあるものの、どこで何が釣れているのか、またはどこで何が釣れなかったのか、正直に情報を掲載しているサイトは非常に少ない。多くの釣り人が情報を共有することができれば、ボウズは避けられるようになるのかも。

――今日もダメだったんですか?
佐藤 アタリすらなかった。
――最近ルアーをやってるんですよね?
佐藤 そうだよ。ルアーといってもスッテとワームだけどね。釣れる気がしない。
――ルアーは向いてないんじゃないですか?
佐藤 ルアーというよりも、そもそも釣りに向いてないから。すぐにイライラするし。
――まあ、ということで今回のテーマは「どうしてボウズになるのか?」です。今日もまたボウズでしたから、話しやすいですよね?
佐藤 話しやすくても、屈辱だよね。
オダ 釣りが下手くそって言われているようなもんだよ!
――まあまあ。最近釣れていないから侮辱されているように聞こえるだけですよ(笑)。
佐藤 ま、釣りが下手なのは事実だし、プライドもないから全然問題なしだけど。
オダ うう~、オレは許せん! まるで魚が釣れていないみたいじゃないか!!
佐藤 ここ三回連続で釣っていないじゃない(笑)。
オダ 過去の実績を無視しないでいただきたい!!
佐藤 過去もそんなに釣ってたっけ??? まあ、いいや。でもさ、釣れなかったときって「去年は釣れたし、数年前は山ほど釣れたのに」みたいなことを言いがちだよね。
――確かに、つい過去のことを語っちゃいますよねえ。
佐藤 そもそもさあ、Maioka FC なんてサイトを恥ずかしくも作ったのは、釣りに行った記録を書くことで、データを蓄積してボウズを減らそうというつもりで始めたんだよね。このサイトは二年目だけどさ、今のところ去年のデータが活かされていないのが残念ではあるんだけど。
オダ 去年はカマスが釣れたってのに・・・・・・今年の海はなんだってんだよ!?
――オダさん、いい感じに出来上がってますね~。
佐藤 今日は飲み過ぎているからね、放っておこう(笑)。でもさ、今年は去年のデータを活かせていないとはいえ、例えば両軸遠投カゴ釣りでね、このタナでマダイを掛けたって書いておけば便利だよ。翌年もそのタナから探っていけば、またマダイが釣れる可能性が高いだろうし。たまたまオレのブログを読んだ人も、参考になるだろうしね。いいことしかないよ。
――確かに釣り人がブログを書くことは有益ですね。
佐藤 でもさ、釣り場を書いてくれない人が多いよね~。気持ちはわかるんだけど、せっかくウェブ上に掲載するんだから情報を共有してほしいんだよなあ。
――そういった人たちは、仲間内にわかればいいという感じでしょうかね。
佐藤 ならSNSもあるんだしねえ。
オダ mixiがあるでしょーが!
佐藤 そうそう、仲間内だけで情報を共有するならmixiのほうがいいとは思うけど。
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――それならMaioka FC で掲示板を作って情報を集めたらどうです?
佐藤 それも考えたんだけど、掲示板だと情報元が不確かじゃない。情報の信憑性が低いってのはどうもね。
――ユーザーにとっては必ずしも有益じゃないですね。
佐藤 思うにさ、釣れたって情報も大事だけど、釣れなかったって情報も大事なわけだよ。釣れなかったって情報があれば、その釣り場に行かずに済むでしょ!?
――ああ、ボウズだったっていう情報も役に立つんですね。
佐藤 だからさ、釣り場情報を書いていない人もさ、ボウズのときぐらいどこでボウズだったのか書いてほしいんだよねえ。
オダ そうか~、オレのボウズ情報も役に立っていたのか~。うううっ。
――あれ? まさか泣いてます!?
佐藤 トリキ名物のカチ割り氷ワインをガブ飲みしてたからね。もはや感情のコントロールが効かなくなってるんだよ。ま、オダは放っておいてさ、ボウズになる理由のひとつとして、ウェブにこれだけ釣り情報があるにも関わらず、釣れた情報も釣れなかった情報も正確に把握できないことは大きいよね。
――では釣り情報を得るうえで、参考にしているサイトってありますか?
佐藤 う~ん、オレはね、伊豆新聞とイシグロ。それに三橋雅彦さんのブログと、本牧海づり施設とかかな。情報が素直で非常に参考になってる。あとは釣り人ブログをいくつか。ほとんど釣り場情報はないけど、写真で場所がわかることもあるからね。
――雑誌は参考にしませんか?
佐藤 情報が古いし、第一お金が掛かるからね。それに興味のある情報がいつも掲載されているわけじゃないし。オレはあまり釣り場を決める参考にはしないかな。ちょっとしたテクニック的なこととか、近くにオレの知らない釣り場があるかなと思って立ち読みはするけど。
――ではボウズにならないための釣果情報を一番持っているのって誰ですかね?
佐藤 そりゃ、オレら釣り人ひとりひとりでしょ。今日だってさ、片瀬漁港に電車釣行したのは(詳細は「GW、江の島・片瀬漁港に電車釣行|Maioka FC 管理人ブログ」)、前に釣り場で知り合った方からいただいた情報も参考にしているからね。小魚が釣れているなら、それを食べる魚やイカもいるだろうと思ってさ。
――じゃあ今日も小魚を狙えばボウズにはならなかったんですね。
佐藤 まあねえ、今日の片瀬漁港もサバっ子やヒイラギなんかはたくさん釣れていたけどねえ。でもさ、オレはヒイラギはおいしいと思うけど、わざわざ釣りに行って狙うものでもないでしょ? どんなに下手くそでもさ、釣り人として狙いたい魚がいるわけであって。
――でもそれだとボウズは避けられないですよね?
佐藤 まあさ、釣りってそんなに簡単じゃないから夢中になるわけでね。それにそういう時のために「自分の釣りを貫いたうえでのノーフィッシュだから意義がある」って言い訳があるんじゃない。
オダ 工夫がないだけだろうがよ~。
――その言い訳は、表紙が個性的な某老舗バス釣り雑誌でしたっけ?
佐藤 素晴らしい言葉だよねえ(笑)。ボウズでこれ以上の言い訳は、なかなか見当たらないよ。某老舗バス釣り雑誌を電車で読んでた時、思わず吹いちゃったもん。あまりにも面白いから、それ以来この言葉には何かとお世話になってるんだけどね。
――ではそろそろボウズを減らすための結論的なことも。
佐藤 いやいや、そんなことがわかれば今日がボウズなわけがないじゃない! オダなんて三回連続ボウズのショックでやけ酒しちゃってるんだから。
オダ 酔っぱらいって言いてぇのかぁ~!?
――ま、いろいろなことを棚に上げてですね、理想でも語ってくださいよ。
佐藤 う~ん、いい釣り情報を掲載しているサイトをひとつでも多く発見することと、釣り仲間を増やすことじゃない? ちなみにオレは、釣り仲間がほとんどいないからボウズが多いんですわ。まあ、釣りは自然相手の遊びだから、釣れないときはプロだって釣れないんだからボウズを気にしないってことが一番だよ。
オダ オレは気にするぅ~!
――こ、この人こんなに酒にのまれるタチでしたっけ?
佐藤 ショックのあまり、人格破綻するほど飲んじまったんだろうねえ。

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