舞岡フィッシングクラブ｜一緒に語ろう！｜第25回『釣りロマンを求めて』について～僕たち釣りロマンチルドレン～

一緒に語ろう！～あるテーマを語り尽くす座談会～

第25回『釣りロマンを求めて』について～僕たち釣りロマンチルドレン～

司会：友人・小野寺
論客：佐藤オキアミ、オダマルソウダ
収録：2013年12月某日神奈川県川崎・つぼ八川崎仲見世通り店にて

釣りロマンを求めてイメージ画像

『釣りロマンを求めて』は1989年よりテレビ東京で放映を開始した釣り番組で、釣り具メーカーのSHIMANOが冠スポンサーとなり、本文にも出てくる高橋哲也や、管理釣り場の第一人者である村田基、女性アングラーとして確たる地位を築いた児島玲子など、様々なアングラーが登場し、釣りファンに多大なる影響を与えた。惜しくも2013年の9月末をもって番組は終了し、BS-TBSで後継番組として『釣り百景』がスタート。番組色を一新した構成となっているが、『釣りロマン』とは違い、釣りマニアからは厳しい意見が多々聞かれる。

――今回はオダさんの持ち込み企画で、『釣りロマンを求めて』について話をしていただこうと思っています。
オダ	もうさ、『釣りロマンを求めて』が終了するって聞いたとき愕然としちゃってさ。オレがどれだけ土曜の18時を楽しみにしていたと思ってんだって。オレは『釣りロマンを求めて』が好きすぎるから、関東人なのにシマノを愛用してるのにさ。
佐藤	釣り具を買うとき、まずシマノから探してるもんね。
オダ	ダイワはダメね、ロゴが。
佐藤	ダッハッハッハッ！ダイワのロゴが変わったとき、「改悪だ！」って言ってたもんね。
オダ	釣りをおしゃれにしちゃあダメなんですよ。おしゃれ路線にしようとすることが間違いでね。釣りなんて実際にやってみたらハリは刺さるしエサは臭いし、魚なんて滅多に釣れないし。女の子を取り込もうというのは立派だけど、実際釣りをやってみたら辟易されるだけだよね。
――まあ、オダさんのダイワ批判はそれぐらいにして（笑）。そろそろ『釣りロマン』について語っていただきたいと。
オダ	ちょっと熱くなっちゃったね（笑）。まあ終わっちゃったのは残念なんだけどさ、『釣りロマン』って近海物を中心に紹介してくれるでしょ？オレは船の沖釣りの達人・藤井魚聖さんの手堅い釣りが大好きだったよ。
佐藤	魚聖さん!? そうだったね、魚聖さんはよく『釣りロマン』に出ていたね。語り口調が優しくてさ、なんか嬉しそうに釣りをしていたよね。
オダ	そうそう、ちょっと独特のイントネーションでさ、変に大物志向がなくて、季節ごとに釣れる魚を紹介してくれてて。
佐藤	『釣りロマン』の沖釣りの精神は永井裕策さんも同じだよね。もうオレは永井さんのマダイ釣りが見たくて見たくて、毎年サクラダイのシーズンを楽しみにしていたよ。
オダ	それとコジレイこと児島玲子をスターダムに育て上げた功績はホントでかいよ。児島玲子が釣り業界に与えた影響ってメチャクチャでかいじゃない。結局さ、フィッシングショーでアングラーズアイドルとかやってるけど、誰もコジレイにはなれないよね。オキアミのブログに『GO!GO!九ちゃんフィッシング』が紹介されていたから見たけどさ、あの娘、なんであんなにヤル気がないの？
――いやあヤル気がないわけじゃあ・・・・・・。
オダ	オキアミは面白いって書いてたけど、ホントにそう思ってる？
佐藤	・・・・・・手作り感があっていいじゃん。
オダ	いや、その言い方は答えになってないな。
佐藤	今日は噛み付くね～（笑）。前にさ、とあるプロアングラーと話をしたことがあってさ、その人が「コジレイさんは別格にうまい」って絶賛してたよ。ルアーからエサからなんでも出来て、しかもどの釣りもかなりレベル高いって。
オダ	ダイワの秋丸ちゃんとかも凄く釣りを頑張ってるけどね、コジレイとはなにが違うのかな？
佐藤	男ウケ？見た目がキレイで性格がサッパリしていて、こんな人と並んで竿を出してみたいなあって感じがするよね。
オダ	そうなんだよね。コジレイって一緒に釣りをする人としてベストだよね。放っておいても勝手に自分で釣りの支度をするだろうしさ、腕前なんてそこいらの親父連中の何倍もうまいだろうしさ、見た目がキレイだし。ダイワも女の子を取り込もうと思うなら、コジレイ路線にしないと無理なんじゃない？
――確かにそうですね。結局、なんでもそうですけど、本格的に取り組まないと、それの本当の面白さってわからないんですよね。ライトユーザーを伸ばしたいっていうのはわかるんですけどね。
オダ	だから『釣りロマン』はよかったよね。アイドルとかを番組出してもさ、けっこうシビアに釣りをさせてたよね。
佐藤	そうそう、ちゃんと釣れるアイドルとまったく釣れないアイドルを見事に対比させててさ、簡単じゃねえんだぞって暗に伝えていた気がする。それとさ、『釣りロマン』といえばやっぱり哲先生だよね。もう哲先生の歴史ともいえる。
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――高橋哲也さんですね。
佐藤	そうそう、通称・テッチャン。オレらは恐れ多くて先生と呼ばせていただいているけど。
オダ	オレが小さい頃は磯釣りで、ウキフカセ釣りの人だったんだけどさ、いつの間にか船メインというか、基本的には船でごくたまに磯、みたいな出演になってたよね。
佐藤	あんまりこだわりのない方だよね。磯の状況がよければ磯をやるし、船のほうが釣り物が豊富だから船が基本だしみたいなさ。前にやってたのはメジナを狙いつつ、ヒラマサを狙うってんで、ルアータックルを持ち込んでたもん。狙いはむしろそっち？みたいな（笑）。
オダ	あとはさ、Maioka FC で何回も取り上げているけど、長崎の男女群島での磯からキハダは伝説だよね。あれこそ“ロマン”だよ！オレ、感動したもん。
――確かにあれはぶっ飛びましたよね。磯から28kgのキハダを釣るなんて、ちょっと想像つかないですよね。
オダ	キハダは走るから絶対やばいよー。普通は根で道糸が高切れしてあっという間にバレるだろうし、あの人、キハダのパワーを受け止めつつ磯と磯を飛び回ってたからね。普通は滑落するよ。
佐藤	磯からクエもすんごいけどさ、引きの特性を考えるとキハダのほうが難しいんじゃないかな？どっちも釣ったことないからなんとも言えないけどさ、ぶったまげましたよ。
――お二人が大好きだったその『釣りロマン』が終わって『釣り百景』に変わりましたけど、どうですか？
オダ	事情はいろいろ聞くけど、ジローラモのGT釣りって需要があるの？福井健三郎さんがスーパーアングラーなのはわかるけど。
佐藤	オレもそれは思った。しかも番組の流れが淡々としていてさ、見ていると眠たくなっちゃうんだよね。福井さんがGTをバッコンバッコン釣ってる映像のほうが見たかったかな。
――今までとは違う番組を目指しているんでしょうね。
オダ	芸能人をメインにするなら、もっと芸能人ならでは面白さを追求した番組にしてほしいなあ。なんか中途半端だよね、今のところ。
――まだ始まったばかりですから、期待して待ちましょう。
オダ	とはいえ、同じような作りだったらもうお腹いっぱいかな。BSだったら『夢釣行』なんていう優れた番組も放映しているしね。プロアングラーのコアな釣りは大いに見たいけど、プロアングラーによる素人指南番組はそれほど見たくないかな。それこそ、そういった指南こそウェブや雑誌の役目じゃないかな。どう？
佐藤	う～ん、とはいえ、せっかくオレが心を込めてページを作っても、正会員の誰かさんがちゃんと見ていなかったりするからなあ。
オダ	・・・・・・誰のことだろう？
――さっぱりわからないです（笑）。
オダ	とにかく、もう少しマニア向けの番組つくりをしてくださいってことですよ！
――そうですね。それを結論にしましょう（笑）。
佐藤	納得いかんなあ・・・・・・。