釣りとはまったく関係ないけど、管理人が選ぶ伝説の名勝負

第12戦 みどりのマキバオー 第6巻 三冠初戦・皐月賞

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みどりのマキバオー第6巻

漫画家・つの丸先生の代表作で、第42回(平成8年度)小学館漫画賞児童部門受賞作品。 桜花賞馬ミドリコの仔として産声を上げたマキバオー(うんこたれ蔵)の成り上がりストーリーがテーマとなっている。 マキバオーは当初、そのロバのような犬のような容姿のため馬主からはまったく期待を持たれなかったが、才能は同世代馬の中でもトップクラスであり、 ライバル馬のカスケード、アマゴワクチン、サトミアマゾン、アンカルジア、ニトロニクス、ベアナックルなどと死闘を繰り広げ、成長していく。 特に世代最強馬であるカスケードとのレースはまさに名勝負といえる内容であり、カスケードはマキバオーにとって常に高い壁としてそびえ立つ。 果たしてマキバオーはカスケードを越えられるのか!?

1R 朝日杯3歳ステークス敗北後、大陸・モンゴルへ

朝日杯3歳ステークスでカスケードに実力差を見せつけられて完敗したマキバオーは、飯富昌虎の第二の故郷ともいえるモンゴルへ旅立ち、もう一度原点を見直す修行を始める。飯富は若い頃モンゴルを旅し、モンゴル相撲で優勝して“アルスラン・オブ”の称号を得た縁で、遊牧民の長・ドルジと通じていた。

ドルジはさっそく、マキバオーの練習として、モンゴルの天馬・ツァビデルとの対戦を提案する。飯富はサラブレットとポニーじゃあ勝負にならないと笑うものの、結果はツァビデルの圧勝であった。ツァビデルの強さの秘訣は“側対歩”と呼ばれる左右対称に前後二本の脚を同時に出す走り方にあり、左右バラバラに脚を出す走り方に比べて、蹴りの力は倍となるのだ。

マキバオーも側対歩の練習をするも、側対歩は持って生まれた才能であり、左右バラバラに脚を出す習慣の馬にはマネの出来ない芸当であった。しかし、マキバオーにも持って生まれた原点の走りが備わっており、モンゴルの大草原でオオカミに襲われた際にその原点の走りが花開く。マキバオーの場合は、前後対象に二本の脚を同時に動かす、チーターのような走法であり、走り方は違うものの側対歩と同じく、蹴りの力が倍となるスペシャルな走り方だった。

マキバオーはモンゴル特訓で“マキバオーマスタングスペシャル”という走法を手にし、大いなる収穫を得てモンゴル修行を終えるのであった。

2R スプリングステークスで反則王・モーリアローに完勝。皐月賞へ

モンゴルから帰国すると“アマゴワクチン骨折”という衝撃のニュースが飛び込む。レース中、転倒した馬を避けようと無理な体勢をとってしまったがために右前脚を骨折。全治3ヵ月で皐月賞、ダービーは絶望となってしまった。しかし、そのレース、どうもキナ臭さが充満しており、レースを勝利したモーリアローが仕掛けたのではないかという疑惑が持ち上がる。その疑惑が確証に変わったのがモーリアローの次戦、審議官からは見えない角度で反則の蹴り上げをし、レースに勝利したのだった。

チーム・マキバオーは、反則をも厭わないモーリアローとの勝負を避け、調整レースを行わずに皐月賞の一発勝負にかけようという話し合いが行われるが、マキバオーはアマゴワクチンの名誉のためにスプリングステークスへの出走を志願。モーリアローとの勝負に挑む。

実力からいえばマキバオーが断然上であるが、モーリアローはレース序盤から蹴り上げ、泥を跳ね上げるといった反則を繰り返す。そして2度目の蹴り上げによってマキバオーは目の上を切ってしまう。しかし、それらの反則を受けたことで逆に燃え上がったマキバオーは、モーリアロー以上の勝負根性を見せつけ完勝。モーリアローもこの敗北により改心し、本来持っている逃げ馬としての才能を伸ばしていくのであった。

3R 三冠第一戦目、皐月賞開幕! 手負いのアマゴワクチンが惑わす

いよいよ三冠第一戦、皐月賞開幕。2,000m勝負。一番人気はマキバオー。カスケードはドバイ遠征で体重減少が気になる。朝日杯で連対となった三冠相続馬・アマゴワクチンは骨折をおしての出場。馬体重は-20kgで、勝負となると少々厳しいか。各馬、返し馬後、ゲートイン・・・・・・スタート!

先頭はアマゴワクチン、マキバオーは中団やや後方、カスケードはシンガリのポジショニング。ワクチンの逃げ脚とカスケードの末脚をダブルで警戒しなければいけない、なんともイヤな展開だ。さらにマキバオーは中団にポジションを取る全馬からマークされてしまい、なかなか中団からも抜け出せない。

そんな中、ハナを走るアマゴワクチンはさらにペースアップ。いわばヤケクソ気味に飛ばしていく。これ以上離されたら不利と見たマキバオー陣営は、中団を、まるでラグビーのようなサイドステップで抜け出すことに成功。マークを外し、アマゴワクチンの後ろを走るモーリアローのすぐ後ろにつく。マキバオーの素晴らしい動きに、「瞬発力が違うぜ」と嘯くチュウ兵衛だったが、中団のなかのたった一頭、マキバオーの動きに追従しピッタリとマークを続ける赤いブリンカーの馬が。

サトミアマゾン、船橋競馬場所属の地方馬で、マークに付いた馬をゴール直前で必ず差し切るというスタイルから“ヒットマン”の異名を持つ。さらにサトミアマゾンは地方馬の強さを証明するために中央競馬に挑んでおり、皐月賞にかける想いはどの馬にも負けない、恐ろしいまでの執念を持っている。マキバオーはよりにもよって、地方最強馬・サトミアマゾンにマークを付けられてしまった。相手はカスケードやアマゴワクチンだけじゃないのだ。

一方、先頭を突っ走るアマゴワクチンが1,000mを通過。タイムは1分以上となぜか超スローペース。先頭を快走していたかに見えたアマゴワクチンは、巧みに超スローペースに持ち込み、脚を温存していたのだった。そのことに気がついたモーリアローやそのほかの馬たちは、一気にスピードを上げアマゴワクチンに追いつく。そして一気に抜き去った。もちろん、マキバオーも例外ではない。しかし、ほくそ笑む馬が一頭。誰であろうアマゴワクチンだ。

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4R 超スローから超ハイペースへ。次々脱落する中、残った馬は・・・・・・?

1,500m通過。タイムは1分27秒・・・・・・!! 1,000mに1分以上かかったにも関わらず、1,500mの通過タイムが速すぎるのだ! アマゴワクチンは超スローペースに見せかけて、モーリアローが上がってくるタイミングで急速にペースアップ。それに気がつかないモーリアロー以下の馬は、超スローペースどころか超ハイペースでアマゴワクチンを追い抜いてしまったのだ。当然、このペースのまま2,000mを走りきれるわけもないのだ。

1,600m、残り400m、とうとう先に行った馬から脱落を始めてしまった。しかし、まだアマゴワクチンの乱ペースに惑わされたことに気がついていないチュウ兵衛は「よっしゃあもらったぁ!!!」と怪気炎を上げてしまう。すでにアマゴワクチンの策略に気がついていた飯富調教師は万事休すと、表情が曇る。

ほどなく、先頭を走るマキバオーとサトミアマゾンに、アマゴワクチンとカスケードが追い付く。チュウ兵衛はこのタイミングで、モンゴルで手にした新走法「マキバオーマスタングスペシャル」を披露することを指示。が、マスタングスペシャルに入ったマキバオーの脚がにぶい。ここで初めてチュウ兵衛は、自身が騎乗ミスしたことに気がついたのだった。

5R 残り200m、最後の勝負は心臓破りの上り坂! 勝ったのはどの馬!?

残り200m、いよいよ中山競馬場名物の心臓破りの上り坂だ。残った馬はマキバオー、サトミアマゾン、アマゴワクチン、カスケードの4頭。スタミナ切れを起こしているのはマキバオーとサトミアマゾン、スタミナは温存できているもののアマゴワクチンとカスケードは体調が万全ではなく、勝負の行方は必然的に根性勝負に。

最初の脱落はアマゴワクチン。やはり骨折が影響したのか上り坂でペースダウン。鞍上の山中もアマゴワクチンを案じてムチを打てない。乱ペースでレースをリードしたが、三冠の夢はここで潰えた。地方の期待を背負ったサトミアマゾンも残り100mで脱落。気迫の走りで存在感を示したが、末脚が持ち味のマキバオーとカスケードには一歩及ばず。やはり、皐月賞は本命2頭に絞られたのだった。

体調が万全ではないものの、ドバイ遠征で鍛えたカスケードはやはり強く、100mを切ってからここ一番で見せるクラウチング姿勢で地を這うような走法を披露。グングンとマキバオーを突き放す。スタミナ切れのマキバオーはもはやいっぱいいっぱいか。しかし、闘将・チュウ兵衛は諦めておらず、自身の騎乗ミスゆえにマキバオーを結果的に追い詰めてしまったため、最後の策に出る。乗っていた頭を飛び出し、マキバオーの額を掴みにかかったのだ。

「スピード・スタミナ・瞬発力・成長力・・・それだけじゃねえ・・・たれ蔵が本当に凄いのは・・・負けたくないという気持ちから生まれる限界知らずの勝負根性なんだ!! 見さらせ~~~!!! これが・・・・・・白い奇跡・・・・・・ミドリマキバオーじゃあぁ!!!」

と言葉のムチを入れながら、顎が上がったマキバオーの頭を前へ前へと押し出したのだった。チュウ兵衛のムチに触発されたのか、いっぱいかと思われたマキバオーがさらにひと伸び! そしてマキバオーの加速は止まらず、カスケードを完全に抜き去った! さすがのカスケードも「こいつバケモノか」と目を丸くするしかなかった。

悲劇は残り数十mで起こった。体力の限界に達した闘将・チュウ兵衛が落馬。マキバオーは、とっさの判断で体をねじったためヨレてしまい、ゴール直前でカスケードに並ばれてしまった。一度は完全に抜き去ったにも関わらず、勝負の結果は写真判定へ。果たして結果は、勢いの差が出たのか、鼻差でカスケードの勝利。しかし、内容的にはマキバオーがカスケードに勝利したといってもよく、カスケードも試合に勝って勝負に負けたことを認めるしかなかった。

一方、マキバオー陣営は勝負のことよりもチュウ兵衛のことが一大事であり、マキバオー含め、騎手の山本菅助、調教師の飯富昌虎、馬主の飯富源次郎は国立ねずみ病院へ急行。チュウ兵衛は緊急手術を受け、一命を取り留めるも、神経系統のダメージは大きく、馬への騎乗ができない身となってしまった。

悲運はあったものの、マキバオーが内容的にカスケードを圧倒した皐月賞こそ、伝説の名勝負と呼ぶのにふさわしい。

参照:BSマンガ夜話「みどりのマキバオー」

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