井上尚弥とローマン・ゴンサレス、強いのはどっち?

2015.05.18

カテゴリー:格闘技の話題

ローマン・ゴンサレスvsエドガル・ソーサ戦を見た。結果は2RロマゴンのKO勝利。ソーサはいいところを何も見せられず、ただ圧倒されて終わった。

ロマゴンはなんたって左のパンチが強くてうまい。左だけでもジャブ、各種フックにアッパーと状況により打ち分けられるからパンチの予測がつきにくい。

それにおそらく、左と右のパンチ力差がそれほどないと思われる。連打で放たれる一発一発の左が大砲であり、左の対応に追われている間に右の大砲が飛んでくる。対戦者としては、為す術ない。

そして何より下半身の力が強い。だから逃げる相手をいつまでも追える足があり、追い足のまま強いパンチも放つことができる。決してステップのスピードは早くないけれど、プレッシャーだけで相手を追い詰められる。

上体の柔らかさ、精神の安定、ダッキングとパーリングを中心に組み立てられたディフェンス技術、穴は本当に見当たらない。パウンド・フォー・パウンド、といっても過言ではない偉大なるボクサーだ。

さて、そんな強者・ロマゴンと比べて井上尚弥はどうか? 今現在の実力はやはりロマゴンではないかと思う。

ロマゴンの、プレッシャーを跳ね返せるか? 左をさばきそして右もかわせるか? それらをクリアーしたうえでディフェンスを崩し、パンチを撃ち込めるか? そういったエクスキューズを並べていくと、井上尚弥選手がどうしたって分が悪い。

井上選手もロマゴン同様の強打者ではあるけれど、総合力では劣っていると思う。ただし、22歳という年齢を考えれば、ひどい怪我さえなければまだまだ強くなる。

数年後に試合をするとすれば、勝機は十分にあるんじゃないだろうか。いずれロマゴンvs井上尚弥が、世界中のボクシングファンが垂涎するスーパーカードになってほしいと願うのだ。


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