2017年5月20日に行われたアッサン・エンダムvs村田諒太によるWBA世界ミドル級タイトルマッチ。
結果は村田諒太がスプリットデシジョンによる判定負け。しかし、その判定内容は物議を呼ぶものとなった。
多くの視聴者は村田諒太が圧倒していたと感じているようで、果たして村田諒太は本当にアッサン・エンダムに負けたのか? 改めて試合を見直してみた。
以下は私なりに付けてみた採点表。ちなみにあえて村田に対してかなり辛く点数を付けている。
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アッサン・エンダム |
村田諒太 |
理由 |
1R |
10 |
9 |
エンダムが手数で圧倒 |
2R |
10 |
9 |
エンダムが手数で圧倒 |
3R |
10 |
9 |
エンダムが手数で圧倒 |
4R |
8 |
10 |
村田が1ダウン奪う |
5R |
9 |
10 |
村田の有効打でエンダムを後方にふっ飛ばす |
6R |
9 |
10 |
村田の有効打でエンダムを後方にふっ飛ばす |
7R |
9 |
10 |
村田の有効打でエンダムを後方にふっ飛ばす |
8R |
10 |
9 |
エンダムの手数がよく出ていた |
9R |
9 |
10 |
村田の有効打でエンダムを後方にふっ飛ばす |
10R |
10 |
9 |
エンダムの手数がよく出ていた |
11R |
9 |
10 |
村田が左右のボディーでダメージを与えた |
12R |
10 |
9 |
エンダムの手数がよく出ていた |
計 |
113 |
114 |
僅差で村田の勝利 |
村田に辛く評価したものの、私の見立てでは村田が僅差の判定勝ち。しかも8Rと10Rは採点が難しく、村田が勝っていたとしてもまったくおかしくない内容だった。
世間の“村田が圧倒!”という評価はちょっと首をかしげるものの、村田は負けていないという評価は同意できる。
ただし、プロ興行においては多彩なボクサーほど採点が甘くなる傾向があって、硬派なボクサーへの評価がどうしても辛くなってしまうことは多々ある。ジャッジはマニアなのだから、細かいテクニックをより評価する人たちなのだ。
強打者・村田をうまくいなしたエンダムのほうをより評価したい、村田への思い入れがまったくないジャッジがそう考えることは当たり前のことだと思う。
村田にも原因があって、やはりディフェンスがアームガード一辺倒なのは見た目がよくない。リング下から試合を見ているジャッジ達の目線とテレビ視聴者の目線は違うわけで、ガードを叩いたパンチであっても有効打と取られても仕方がない。
このブログで何回も村田のディフェンスについて批判をしてきたけれど、こういうことがあるからガード一辺倒のディフェンスがまずいのだ。
パンチの強さは間違いなく世界トップクラスなのだから、スタイルを見直し、もう一度世界に挑戦してもらいたい。
※敬称略