井上尚弥がすごすぎる

2019.05.19

カテゴリー:格闘技の話題

WBSSの準決勝、vsエマヌエル・ロドリゲス。

結果は無敗のチャンプを赤ちゃん扱いして2回KO。感想はと言われれば「凄すぎる」の一言だけ。

ステップがどうだ、パンチがあーだ、ディフェンスがこうだ、といったことを語れない、完璧な一戦でしたわ。

前戦のファン・カルロス・パヤノ戦もそうだったけれど、間違いなくめちゃくちゃ強い選手が噛ませ犬に見えてしまうのだから驚嘆だ。

ま、それでも井上尚弥をひとつだけ語れるとしたらやはり精神力。大舞台で普段以上の実力が出せる強心臓のほか、トレーナー陣の忠告を聞き入れる素直さがあるんだと思われる。

強い選手が天狗にならず、トレーナーの指示を素直に聞いて実践すれば、そりゃ無敵なのだ。

みんなそれができないからほころびが出ていくわけであってね・・・・・・当分、井上尚弥が崩れる姿は想像できない。

WBSSの決勝戦はvsノニト・ドネアというドリームカード。楽しみだ。


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山本KIDの死

2018.09.18

カテゴリー:格闘技の話題

あまりに早く逝ってしまった山本KID。

彼の醸し出す危険なオーラと、殺るか殺られるかのスリリングなファイトスタイルは観る者を魅了してくれた素晴らしいファイターだった。

吉鷹弘先生が言っていたけれど、全盛期の山本KIDの右フックは、日本の格闘技界一のキレを誇っていたという。

確かに、ホイラーを一撃でやった右フックは凄かった。

人があんな倒れ方をするのかと驚いた。総合格闘技の恐ろしさをまざまざと見せつけた試合だったと思う。

今はただ故人の冥福を祈るばかり。総合格闘技の魅力を広めてくれてありがとう!

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村田諒太は負けたのか!?

2017.05.21

カテゴリー:格闘技の話題

2017年5月20日に行われたアッサン・エンダムvs村田諒太によるWBA世界ミドル級タイトルマッチ。

結果は村田諒太がスプリットデシジョンによる判定負け。しかし、その判定内容は物議を呼ぶものとなった。

多くの視聴者は村田諒太が圧倒していたと感じているようで、果たして村田諒太は本当にアッサン・エンダムに負けたのか? 改めて試合を見直してみた。

以下は私なりに付けてみた採点表。ちなみにあえて村田に対してかなり辛く点数を付けている。

アッサン・エンダム 村田諒太 理由
1R 10 9 エンダムが手数で圧倒
2R 10 9 エンダムが手数で圧倒
3R 10 9 エンダムが手数で圧倒
4R 8 10 村田が1ダウン奪う
5R 9 10 村田の有効打でエンダムを後方にふっ飛ばす
6R 9 10 村田の有効打でエンダムを後方にふっ飛ばす
7R 9 10 村田の有効打でエンダムを後方にふっ飛ばす
8R 10 9 エンダムの手数がよく出ていた
9R 9 10 村田の有効打でエンダムを後方にふっ飛ばす
10R 10 9 エンダムの手数がよく出ていた
11R 9 10 村田が左右のボディーでダメージを与えた
12R 10 9 エンダムの手数がよく出ていた
113 114 僅差で村田の勝利

村田に辛く評価したものの、私の見立てでは村田が僅差の判定勝ち。しかも8Rと10Rは採点が難しく、村田が勝っていたとしてもまったくおかしくない内容だった。

世間の“村田が圧倒!”という評価はちょっと首をかしげるものの、村田は負けていないという評価は同意できる。

ただし、プロ興行においては多彩なボクサーほど採点が甘くなる傾向があって、硬派なボクサーへの評価がどうしても辛くなってしまうことは多々ある。ジャッジはマニアなのだから、細かいテクニックをより評価する人たちなのだ。

強打者・村田をうまくいなしたエンダムのほうをより評価したい、村田への思い入れがまったくないジャッジがそう考えることは当たり前のことだと思う。

村田にも原因があって、やはりディフェンスがアームガード一辺倒なのは見た目がよくない。リング下から試合を見ているジャッジ達の目線とテレビ視聴者の目線は違うわけで、ガードを叩いたパンチであっても有効打と取られても仕方がない。

このブログで何回も村田のディフェンスについて批判をしてきたけれど、こういうことがあるからガード一辺倒のディフェンスがまずいのだ。

パンチの強さは間違いなく世界トップクラスなのだから、スタイルを見直し、もう一度世界に挑戦してもらいたい。

※敬称略


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