つまらなくなったMMA

2015.12.31

カテゴリー:格闘技の話題

RIZINを見て思ったけれど、MMAは昔に比べてつまらなくなってしまった。

立ち技はボクシングやキックボクシングと比べて中途半端(ヒョードルの連れてきたロシア人は凄かったけれど)、寝技は抑えこみ中心の塩漬け固めで、自分が好きだった頃の、立ち技と寝技のスリリングな競い合いが感じられなかった。

それだけ進化しているのはわかる、だけど、それとおもしろいかは別問題。

いまやMMAは、ボクシング+テイクダウン+塩漬けで判定勝ちというのが基本戦術で、つまりは殴り強さと倒されない腰こそが最重要。青木ですら、桜庭を塩漬けにするという現代版MMAをしてしまうのだから、もはやRIZINは見る価値なしか?

それにしたって、青木は極めで勝ってこそ桜庭に引導を渡せるわけで、コツコツと殴り勝っても、そりゃアンタのほうが強いだろうよと。つまり、今回の青木に求められていたのは勝負論と観客論の両輪であって、それが全盛期の桜庭の姿だったのだよ。

現実を見せつけると言っていた青木は、結局は桜庭の足元にも及ばないことが今回の試合で浮き彫りになってしまった。青木がエースになってしまっては不幸になるだけ。五味との試合も勝手にやれという感じ。

もしRIZINを続けるのなら、初期K-1のように、日本では無名でも、本物の強さを持った外国人を連れてきて、KOショーにするしかないっしょ。もしくは立ち技vs寝技と、ハッキリとお互いの得意ジャンルを競わせるとか。

昔のMMAの寝技は、極めるための寝技で相手に強烈なパウンドを浴びせるための寝技だった。いつの間にか、塩漬けこそが寝技になってしまい、悲しい限りなのだ。


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