内山高志の敗戦の原因

2016.04.28

カテゴリー:格闘技の話題

多くの人が衝撃を受けた、WBA世界スーパーフェザー級王者・内山高志の敗戦。

左フックがもろにカウンターのタイミングで入ってしまい、事実上、その一発でジ・エンド。内山高志の唯一の弱点であるアゴの弱さが影響してしまい、その後は立て直すことができなかった。

新チャンピオンとなったジェスレル・コラレスは、ハンドスピードが内山よりもずっと早かった。その自慢の強打をブンブンと振り回してくるうえに、構えを左右にスイッチするという器用さも見せ、内山を見事に撹乱して2回にKOしてしまったのだから恐れいった。

作戦としてはおそらく、内山の目が慣れる前に強打で数回ダウンを奪い、スタミナが切れてからはディフェンスで逃げ切る、というものだったはず。それがズバリとハマった形となった。

日本ボクシング史上五指に入るディフェンスマスターの内山をKOしたのだから、これはもうコラレスを褒めるしか無い。仮にリマッチしたとしても、相性的に同じ結果になると思う。

前にも指摘したけれど、内山はクラウチング的な姿勢で上体が低く、頭から突っ込んでくるようなタイプに弱い。姿勢のよいアップライトの構えの内山は、どうしたって相手の頭が気になってしまい、つまりは三つの攻撃を受けてしまう感覚に襲われるんだと思う。

年齢的にボクシングを続けるかどうかは微妙であるけれど、一度KO負けをしただけなのだから、まだまだできるはず。

まだまだ、まだまだ、内山高志!

※敬称略


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