亀田家の最高試合! 河野公平vs亀田興毅

2015.10.18

カテゴリー:格闘技の話題

アメリカで行われたWBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ河野公平vs亀田興毅。結果は皆さんご存知なように、河野公平が勝ち、亀田興毅がこの試合をもって引退することになった。

試合内容としては、勝負を事実上決定づけたのが2Rと3R。

2Rは確かに亀田が言うとおりボディーで河野をダウン寸前まで追い込んだものの、気持ちの弱さが出てローブローの反則。チャンピオンを追い詰められなかっただけではなく、休憩まで与えたうえに、その直後に自身がダウンまで喫してしまう。

これで頭がカッカと来たか、さらには3Rにローブローの反則を二度犯して減点2。愚かしいとしか言いようのない醜態を晒して、事実上、このマイナス2点が決定打となってジ・エンド。

結果に“もし”はないけれど、2R、あくまで冷静に試合を運び、ボディーで王者を削り続けたら、結果は違った可能性は高い。気持ちの弱さで勝負を焦ったせいで、ダウンと減点を繰り返してしまい、三階級制覇のチャンピオンとはとても思えない試合運びで勝てる試合を逃してしまった。

それにしたってこの日の河野公平は力が入りすぎていた。だからこそ亀田のボディーが効いてしまい、2Rと9Rはハッキリとダメージが出ていたし、同じ9Rには左フックで足下を泳がされた。

亀田興毅は気持ちさえ強く持つことができたら勝てた試合だっただけに、もったいなかったとしか言いようがない。初めて亀田のいい試合を見たし、こういう試合をするんだったら次も見たいと思ったんだけどな・・・。

さて、亀田から変わって河野公平。この日のチャンピオンには辛口にならざるをえない。勝ったことは評価するけれど、冷静さを欠き、ガチガチに力が入りすぎたせいでボディーをたっぷりと効かされてしまった。

ディフェンスもおざなりに、ただ殴り合うことしか頭になかったように思える。レフェリーに「クリーン!」と注意された後からは冷静さを若干取り戻し、練習で磨いた右ストレートをキレよく叩きこむことができたけれど、やはり最後まで体の力は抜けなかったのかなと思う。

相手が亀田興毅だから勝てたけれど、これがさらにパンチのある相手だったら、KOされていた可能性もある。年齢的に、KO負けをしたら引退となるのだろうから、こういう試合はこれ限りにしてほしい。

自分と同世代の星と思っている河野公平にはまだまだ頑張って欲しいのだ。

※敬称略


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