オウム真理教によるテロ、地下鉄サリン事件から20年

2015.03.20

カテゴリー:ただの日記

オウム真理教によるテロ行為、地下鉄サリン事件からはや20年。平和ボケしていた日本人の横っ面を、同じ日本人に思いっきり張られた、とんでもない犯罪だった。

彼らのやった行為は史上例のないテロ犯罪であり、許されることではない。だけれども、彼らはイスラム国だとかアルカイーダとはモノが違う、前代未聞のテロリスト集団だったと思う。

テロ集団は支援者による出資や密売、身代金などを財源として、様々なルートから人材と武器を仕入れてテロ行為に及ぶ。

しかしオウム真理教は多くのテロ集団とはだいぶ違った。

武器を仕入れるのではなく(仕入れもしたが)、自ら作る能力を持とうしたわけであり、実際、サリンなんていう毒ガスを作ってしまったわけで。本当に国家転覆、宗教革命を目指していたと断言せざるを得ない。

毒ガスの使用が国際法で禁じられているのは、どんな軍隊も毒ガスには抗えないからだ。ガスマスクはすべての毒ガスに対応できる万能さはないうえ、マスクを着用すれば本来の能力を発揮することすら難しい。

毒ガスを撒かれたら、どんな軍隊も基本的にはガスの届かない場所まで避難するしかない。

しかも日本の東京という超高度発展都市においては、毒ガスは驚異的な殺傷力を有しており、例えば大型施設の空気取り入れ口に毒ガスを入れるなどすれば(ガスが素直に施設内に入るかは不明であるが)、一度に数万人の人間を殺すことができてしまう。

つまり、自動小銃やミサイルといった飛び道具よりも、効果的に無差別に人間を殺すことができる。それに敵が毒ガスを有しているとすれば、優秀である警察も自衛隊も思うようには行動ができない。

オウム真理教には頭脳明晰の人材が多く揃っていたというだけあって、背筋が凍るほど理論的であり、テロ集団としての技術の高さも驚異的だった。

麻原彰晃は所詮人間力のない小人物であったけれど、もし今のイスラム過激派のように国際的テロ集団となっていたら・・・・・・。小さな国だったら、もしかして・・・・・・どうにかなってしまっていたかもしれない。

日本の学者レベルにある個々人の能力は極めて優秀、それが日本の強さでもあるのだけれど、地下鉄サリン事件のように自国にとって脅威になることもあるのだと、思い知らされた恐ろしい事柄だった。

二度と日本国内でテロを起こしてはならない。日本の警察の力を大いに発揮してほしい。


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