俄然楽しみになってきた河野公平vs亀田興毅
2015.09.14
カテゴリー:格闘技の話題
2015年10月16日(日本時間17日)にアメリカ・シカゴで行われる河野公平vs亀田興毅。
なんかアメリカだし、ボクシングファンがわからないところで、なんかいろいろあったらイヤだなあなんて思っていたけれど、試合は非常にクリーンなものになりそうでひと安心。
亀田弟二人が当たり前の判定負けを喫し、アメリカのリングは公平なジャッジが行われることが証明された。そんなことは当たり前なのだけれど、その当たり前が日本のリングでまあ反故にされ続けてきた、誰とは言わんけど。
さて河野vs亀田戦、もちろん勝ってほしいのは河野選手。だけど亀田との相性は決して良くないように思える。
河野選手はアップライトに構えるファイタータイプだから、頭をグッと下げてクラウチングに構える亀田が、おそらく故意偶然にかかわらず頭を当ててくることは確実。
本来は当ててしまう方が気を付けなければいけないバッティングも、攻撃のひとつとしてしまう厚かましさが彼の持ち味で、卑怯といえば卑怯であるが、反則を受けないのならばクレバーという言い方もできる。
さらに亀田得意のノーモーションの左も、オーソドックスの河野選手にとっては見えにくい攻撃となりそう。バッティングによって目元が切れていれば、大して威力のない左のパンチも脅威となる。
もうひとつ加えれば、亀田は非常に体が頑丈であり、どんな攻撃もブロッキングで弾き返してしまう。いわゆる亀ガードだ。顎を徹底してグローブでガードをし、打たれても問題のない額をグッと前に突き出して、相手に強打を打たせづらくしている。
しかしまあ、バッティングと左ストレートに気をつければ攻撃面で特別怖いものはないし、亀ガードも鉄壁ではあるけれども、そこまでブロッキングを強固にしてしまうと逆にパンチが出ないし、頭を突き出すということはボディーが弱い証拠。
河野選手は右を捨てパンチに使い、左中心の攻めを見せてもらいたい。サウスポーの弱点であるレバー打ちで削り、最後にためておいた右一閃。ああ、それが理想的な勝ち方だ。
オーソの選手がサウスポーの左が見えにくいのと同じ、サウスポーはオーソの右が見えにくい。レバーで削れば問題なく倒せるはず。
河野選手は攻め急ぐ気持ちが強いばっかりに、ちょっとディフェンスが甘くなりがちになるのが欠点。過去最高試合となったデンカオセーン・カオウィチット戦のように、老獪な攻めでぜひKO防衛してほしい。
頑張れ、河野公平!