テレビを見ていて久しぶりに嬉しくなった「青空レストラン」のシイラ特集。シイラは暖かい海を好む夏を代表する魚のひとつで、釣魚として有名です。

しかしシイラは、強烈なファイトのせいもあって釣魚としての評価ばかり高く、食味のほうは・・・・・・状態。

いやいや、シイラは釣って楽しく食べておいしい魚なんです! せっかく釣ったシイラをリリースしている釣り人をよく見るけど、味を知っている人間からしたら正気の沙汰じゃあありません。

相模湾産の新鮮なシイラを使った握り。
相模湾産シイラの握り

身が柔らかく脂が乗っているから、口に入れればトロリととろけ、大味なところが少しもなく、強い旨味が口いっぱいに広がります。

回転寿司などでお馴染みのビントロに近い味わいだけれど、冷凍せずに流通している分、香りも高くてずっとおいしい。これを超える魚はそうそうないと言っても過言じゃあないと思います。

ずっとシイラのおいしさをいろんな人に知ってもらいたいなあと思っていましたが、テレビで紹介してくれて嬉しい限りです。

騙されたと思って、皆さんもぜひお試しを!


刺し身という料理は旨味、歯応え、風味の三重奏であり、そのすべてが揃わないと最高においしいとは言えない、なかなかに素材を選ぶ調理法です。

特に刺し身の個性を色付けるのは風味で、どんなに旨味の強い魚介でも風味に乏しいものは、刺し身のランクとしては一枚落ちになってしまいます。

さて、好き嫌いはあれど最高の個性を放つサザエの刺し身
西伊豆・戸田港の魚重食堂で注文したサザエの刺し身

西伊豆・戸田港の魚重食堂で注文した一品で、ド級サザエを二個使用して1,000円程度とめちゃリーズナブル。

しかしこの一皿の真髄は値段などではなく、目の前の海で上がった鮮度抜群のサザエを使っていること。鮮度が良いと風味が最高潮に保たれており、歯応えはもちろんのこと、旨味も十分です。

新鮮サザエのゴリゴリとした強い歯応えはアワビの比ではなく、口に入れてすぐに感じる強烈すぎる磯の風味、噛むほどに感じられる貝ならではの旨味と甘味にヤられてしまう~。

そして鮮度抜群だからこそ、身はヌメッとしたヌルに覆われているのに生臭さはなく、口に運ぶのがちょっと怖い見た目の肝も濃厚かつ鮮烈で最高のおいしさです。

サザエは壺焼きも最高だけれど、刺し身もやっぱり最高の貝だと思います。




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