鮒鮨のおいしさとは?

Posted on 2018.01.27Categories 魚いろいろ

関東に住んでいるとあまり馴染みのない鮒鮨(フナズシ)。鮒鮨とは滋賀県の郷土料理で、琵琶湖で獲れたニゴロブナを飯と一緒に塩で漬け込んだ、なれ鮨の一種です。

多くの関東人が抱くイメージといえば・・・・・・いいとは言えず、生臭そうとかクセが強そうとか、そもそもフナを生で食べてもOKなの?とか、まあ散々なものだと思います。

かくいう私もそういうイメージを持っており、積極的に試そうとはしてこなかったです。しかし、ひょんなことから鮒鮨をお土産でいただてしまいました。

真空パックのお土産用鮒鮨です。
鮒鮨

このお腹にたっぷりと詰まったオレンジ色の卵! そしてフナを覆う発酵した飯! なかなかインパクトのある見た目です。

しかしこういう食べ物は恐る恐る口に入れても真価はわからないので、バクっと一口でいただきます。

・・・・・・、・・・・・・、酸っぱい! めちゃくちゃ酸っぱい!

見た目同様に味わいのインパクトも大! 昔ながらの塩だけで作った梅干しと同じぐらいの酸味だと思います。酸っぱいものが苦手な方は、おそらく食べることは難しいでしょう。

しかし、生臭いとか、独特のクセがあるとか(酸味というクセはありますが)、そんなことは全然ありませんでした。

むしろおいしい。噛むほどに酸味の中から身や卵の旨味、皮や骨の食感などが感じられ、日本酒の肴としてはなかなかのもの。

あまりに酸っぱいのでたくさん食べられるものではないかと思いますが、小皿でちょこっといただく分にはいいですね。

お土産でいただいた鮒鮨でもなかなかいい味わいですから、産地で食べるものはきっともっとおいしいんだと思います。

こりゃちょっと、滋賀まで行って試さないといけないかも・・・・・・。食わず嫌いで未食の方もぜひお試しを!


正月といったらブリ大根

Posted on 2018.01.08Categories 煮魚ブリ

正月といえばいろいろ食べたい魚料理があるけれど、祝い物としてブリがたくさん出回る季節だから楽しめる料理がブリ大根。

我が家のブリ大根は甘辛っく煮付けた田舎風。
甘辛っく煮付けたブリ大根

寒ブリは脂がたっぷり乗っているので、さっぱりと食べるために仕上げに針生姜とゆずの千切りをたくさん乗せて出来上がりです。

寒ブリの脂が全体にまわって味わいはこってり濃厚! それでいて針生姜とゆずのおかげでさっぱりと仕上がっているから、いくらでも進んでしまう!

お酒の肴にご飯のお供に、これ以上合うブリ料理はないでしょう。正月はブリのアラが容易に手に入る季節、ブリ大根を作らないともったいないですね。

作り方は簡単で、
1.ブリを湯にくぐらせて霜降りする
2.大根を下茹でして、竹串がスッと刺さるぐらいに柔らかくしておく
3.ネギを食べやすい大きさに切っておく
4.深めの鍋に準備した材料をすべて入れる
5.酒&みりんはカップ半杯程度、醤油&砂糖は目分量、水をヒタヒタになるまで入れる
6.落としブタをしたら火力全開の強火で煮る、火は最初から最後まで弱めない
7.出てきた灰汁を除きつつ、半分ほど煮詰まったら醤油と砂糖で味を調節する
8.煮汁が3分の1ほどまで煮詰まったらブリ大根の完成

ブリ大根といえばコトコト煮付けるイメージだけれど、通常の煮付け同様、強火で一気に煮上げたほうが絶対においしいと思います。

それと調味料は目分量でOKで、煮ながら醤油と砂糖を足していけば失敗することはまずありません。酒とみりんはカップ半杯と書きましたが、それより多くても少なくても問題なしです。

魚は大きさや種類でかなり個体差があるので、調味料はあえて目分量でやったほうがおいしく仕上がると思います。


ミズダコの刺し身

Posted on 2018.01.03Categories お刺し身タコ

今回紹介するのはミズダコの刺し身。

ミズダコは北日本でよく食べられてきたタコだけれど、関東でもお正月のこの時期は酢蛸に加工されたものをよく見かけます。そして最近では関東でも鮮度の高いものが流通していて、ミズダコの刺し身も珍しいものではなくなってきました。

このミズダコの刺し身、私は大好きで、ムギュムギュっとした強い食感で、噛むほどに旨味と風味が溢れ出し、酒の肴にまあ最高です。

名前だけ聞くと水っぽい感じがするけれど、そんなことは全然ないので、イカや貝がお好きな方なら是非ともお試しいただきたい逸品。

さてミズダコといえば、北陸などでは岸壁でも釣ることができ、デカいタコテンヤに抱きついたミズダコを、マグロ竿などのゴツい竿で強引に引っぺ返して豪快に釣り上げます。

しかしミズダコは非常に重く、とても一人では引き上げられないので、周りの釣り人に助けてもらいランディングすることが普通。そして助けてもらったお礼に脚を一本差し上げるのがマナーとされています。

このお正月も日本のどこかで、そうやって釣り上げられたミズダコを食べている家庭があるんでしょう! 釣り物のミズダコはそりゃうまいでしょうから、それを肴にできるなんて羨ましい限りです。




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