ネンブツダイとは、スズキ目テンジクダイ科ネンブツダイのことであるが、釣り人はネンブツダイ以外にも、クロホシイシモチやオオスジイシモチ、コスジイシモチなどテンジクダイ科の魚の総称として“ネンブツダイ”と呼ぶことが多い。代表的なエサトリとして知られる。ネンブツダイはほかに、金魚、赤じゃこなどと呼ばれたりもする。
ネンブツダイの仲間は群で行動しているため、サビキ釣りなら余裕で束釣りできるほどとにかくよく釣れる。エサトリとして嫌われているものの食味は悪くなく、たくさん釣ってから揚げにするとよい酒の肴になる。また、干物にしてもうまい。
ネンブツダイをはじめとしたテンジクダイ科の魚は、多くの魚のエサとなっているので、ブッコミ釣りや泳がせ釣りの付けエサにすると思わぬ大物が釣れることがある。ただし、ウツボやウミヘビといった危険な魚もよく掛かってしまうのが悩みどころ。